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あなたの隣人一家は大丈夫ですか? 『レプリカ』 - 1953ColdSummer

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あなたの隣人一家は大丈夫ですか? 『レプリカ』


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レプリカ 
IN THEIR SKIN (REPLICAS)
2012/カナダ/<未> 監督:ジャレミー・パワー・レジンバル 原案:ジョシュ・クローズ 出演:ジョシュ・クローズ/セルマ・ブレア/レイチェル・マイナー/他


 隣家の業突婆ぁが人の夕食時を狙って「お醤油貸して下さいな」と来やがる。「貸して」も何も、返ってきた事ぁ無えんだけども、そこは義理と人情、浪花節を気取るわけではないが吝嗇を気取って拍手喝采とも行かないので、お醤油を、つつ、と差し出すのが処世というもので、だけども、業突婆ぁは境界線上の人なので、「あらまお安いお醤油使っているのね」とか何とか言いながらちらちら人の部屋にガン飛ばして、ぶほほ、って帰って行く。乃公、脳内にわかにかき曇り、怒気がごろごろ言うものの自分ちで当たり散らして後悔するのは自分なので、酸っぱい顔をして一膳飯を食う。

 ……なんつうのはマシな方で、何と比較してマシと言上しておるかは、まあお聞きなさい。
 醤油1本程度の被害どころか、隣人によって生命・財産の危機に瀕したという例も世の中にはあって、ピアノの音が五月蝿い、と隣人を殺害した事件なぞも我が朝では一時話題になったが、斯くした場合、問題となるのは隣人の正常度とでも言うべきものであって、醤油を強奪しに来るとなればこれは大事だが、借りに来る程度ならまだ「正常」の範疇であると言えるし、前述の如くに「ピアノがやかましいから殺した」というのは正常を数歩逸脱していると言える。
 特に困るのが隣人がサイコパスであった場合で、かかる共感性に乏しい隣人が親切の押し売り、人間関係の共用などを迫ってきた場合、下手の断るとおかしな事をされるかも知らんし、家に火でも点けられたら困るし、頭の中でだぼだぼパンツの神様が「チェックメイト」て、自分を嵌めてきたような気分になり、二進も三進も行かなくなってしまう。

 輸入盤で買おうと思っていた『IN THEIR SKIN』が『レプリカ』という邦題でリリースされると知って暫く、やっとこさ鑑賞に漕ぎ着けたのだけども、これが娘を不注意で死なせてしまった家族が陰気な顔をして気分転換に別荘にやって来るも、常識の埒外にあるどあつかましい隣人一家に辟易し、ちょっと怒って見せると逆切れされて嫌がらせを受けるという、否、嫌がらせどころではない上、隣人一家はサイコパスでしたという『おとなのけんか』(自分の感想はこちら)ミーツ『ファニーゲーム』な逸品であって、ですけども両者のいいとこ取りなんて姑息な事はせず、ゴア描写も無くぺりぺりと精神を剥いで行くような嫌がらせが心地良い映画でありましたン。

 レプリカ、てなタイトルだからどうしても主人公一家とサイコパス一家を対比して見てしまう。そんな見方は否定しないし、監督か配給かどちらかの意図であろう事は疑いないので、まあ、主人公一家とサイコパス一家を対比して見てしまうわけです。で、困るのがその対比に何の意味も見て取れないところでおまんして、いちいちねちねちプライベートの事を訊いてきて、挙句子供をいじめた隣人一家を追い出すと、どうも家の周囲にそいつらの影がちらついて消えず、外に出した犬が射殺される。やがて銃器を手にサイコパス隣人一家が主人公一家を蹂躙するのだけども、はな、支配と従属の対比であるとか、はな、抑鬱状態のファミリーと躁状態のファミリーの対比であるとか、そうした画で見える表面的な部分をなぞる事しか自分には出来ず、もうちょい台詞を聴き込めば良かったなぁ、もうちょい仕草を気にしておれば良かったなぁ、悪手を打ってしまったなぁ、そりゃ豪突婆ぁに醤油をたかられるわけだわ、と、心を貧窮に絡まれつ、Replica、複製という言葉の意味を考えてしまったのである。

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 主人公一家はセレブリティなので上品なのであり、上品である以上は格闘や襲撃という行為とは縁遠いという事なので、護身用の小っちゃな拳銃以て隠れてふるふる震えておる。ここぞという時の気概が出ず、結句、サイコパスの前で性行為を強要されるなどの屈辱を受け、まあこれが後々の騎虎の勢いになったりするのだけども、サスペンスの本質であるサスペンドな空気、無力感とでも言いましょうか、これが青味がかった画と相乗効果を成して緊迫を与えておる。そんな修羅場になっておるとは露知らず訪れてくる来訪者、てえベタな展開もあり、密室劇としては手堅い感触を得た。

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 斯様なサイコパスとは関わりを持たぬ様、わたしは常々策戦、謀略を巡らせ面倒を回避せしむるべく行動しているのであるが、困った事に面倒事というのは大体向こうの方から近寄って来るので、人知の限りではこれを完全に回避する方法は無いと思われる。面倒事と合縁奇縁、意気投合してちょこちょこ酒精を摂取するなんつう趣味は無いのが人情って話で、いくら娘を失っていたとは言い条、やや短絡気味に隣人一家を追い出したそこは失策、これは学業、労働、政治に犯罪何にでも言える事で、悪い時に悪い事が重なってきた場合に如何に身を処するか。まあそこで身を処してしまうと本作自体が成り立たなくなってしまうので主眼は異常者と関わりを持ってしまった場合どうするか、に置かれているわけだが、臍を噛んでばかりでは生命の危険に晒されるだけである。つまる、こちらも異常者になって立ち向かえという結論に至ってしまうのか。嗚呼「レプリカ」。


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