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ロブ・ゾンビの最凶ホラー核弾頭『The Lords of Salem』には宗教冒涜が刻印されている - 1953ColdSummer

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ロブ・ゾンビの最凶ホラー核弾頭『The Lords of Salem』には宗教冒涜が刻印されている

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The Lords of Salem (日本公開未定)
2013/アメリカ 監督・脚本:ロブ・ゾンビ 出演:シェリ・ムーン・ゾンビ/メグ・フォスター/他 


 春日の陽気に当てられつ、ずびずびと釜揚饂飩を啜っていたら、インターホンがぴんぽーん、ぴんぽーん、なんつて、人を召喚せしめやがる。
 で、玄関に行くでしょう。相手が武装強盗/異常者でない事を念じりながら玄関のドアを開けるでしょう。はな、そこに立っていたのは魔女の宅急便。つっても、箒と猫を従えた黒頭陀のキキではなく、むしろそんな期待をしていた方が阿呆なのだけども、作業着のお兄さんが、春だからか、満面の笑みで「はいこれ」とブツをこちらに手渡し去ってゆく。何が魔女の宅急便じゃこの大木瓜がっ、と言いたくもなりましょうが、魔女、の主語は、陽気な配送員のお兄さんではなく、そこから手渡されたブツにかかっておるのであって、そのブツこそが此度紹介致したく輸入盤で取り寄せたる魔女の復讐劇、セイラム魔女裁判を下敷きに『ハロウィン』『デビルズ・リジェクト』のロブ・ゾンビが、脳内のミニ・ゾンビと嫁に好き放題させた結果、何て言うのかな、やっちゃいけない事をやったとでも言えばいいのかな、兎角、「わけが分からんよ」などと言上すると負けた気持ちになり自裁をしたくなるので、難解で哲学的でござんした、つて、茶を濁す事にする。そんな映画。

 セイラム。忌まわしい魔女狩りの伝説が残るこの地で、でも因習や民話とは関係なく時代は進んでゆくもので、ロックバンドとローカルラジオDJという二足の草鞋を履きこなすヘイディ・ホーソーンという女性のもとに、ある日謎の木箱が送られて来、それを開けずに突っ返すと話が進まないのでへらへら木箱を開けてみると、はな、『The Lords』なる名義のレコードが入っており、何も考えずにへらへらそれを再生してみると、えげつないフラッシュバックが始まり、このレコード及び楽曲を聴いた人間が異常性を帯び、まあ狂気したようになっていったわけです。
 このレコードこそ、300年来の怨恨を込めてセイラムの魔女が作り上げた楽曲を封印したもので、それは伝説の魔女が復活する予兆であったのだ。つうお話。


 本作では獣姦、臓物、流血、セックス、ドラッグ、ロックンロール、と、悪魔崇拝宗教冒涜が劫末に至るまで繰り返されるのであるが、前半のゴシック・ホラーを踏襲した展開を一膳飯として食む食むしておると、後半の転調、無茶ら苦茶らなアンチクライストが、わこつ、って、此方を本気で殺しに来やがる。

シャイニング』めいた廊下に段々と悪魔じみてゆく歩調のカメラ。歩調どころか、やがてその突き当りの扉を開くともうロブ・ゾンビのキノグラースが嫁シェリ・ムーン・ゾンビのキノプラウダとオブスクーラ内で阿呆みたいに横文字を並べちゃって笑けちゃうわ、ほほほ。扉が開放された後の窮極的なノイズ乃至ざっくざくな画作り。
 テレビやラジオが何となく能動的に見えるのはロブ・ゾンビ一流のセンスと感じるのだけども、ここまでノイジーに、家電に代弁させていたような事をひと、にんげんの表徴として描いている作品はちょっと荒ぶり過ぎかな、とも思うし、その手法を他の人がやってしまうと閑人/変人などの誹りを受け、映画の荒野に死骨を晒す事となるので普通は意志の力を以てやらないでいると思うのだけど、全裸(陰部丸出し)のばばあや火あぶり串刺し、その他諸々の悪魔主義に徹した描写を最初は「これはフラッシュバックに過ぎませんからね~」とちらちら見せておいて、後半は真顔で見せつけてくる(ほら! 燃えているよ! 今この瞬間キリストは燃えているよ!)その様相は完全なる主観哲学を貫いており、且つ政治的にまったく配慮しない行動哲学に類するものであって、言い換えると、やるなと言われた事をわざとやってにやにやしている児童の如しである。

 主人公ヘイディのベッドの傍には、ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』のあの月の絵が燦然と、或いは陰鬱に飾られており、不勉強にしてそれがどういうアレゴリに基いたものであるのか嚥下できないでいるのだけど、あのグロテスクな絵に負けじとフェイスハガーに似たクリーチャーや、胎児や、数々のペルソナ――本作ではメイクやマスクでやたらと顔が覆われる――といった気色の良くないものを並べ立てるところに勝ち気って言うのかな稚気って言うのかな、を、汲み取る事が出来、映画の作法文法、論理体系を根拠に本作にぶうぶう言うのは雅ではないなと思う次第。ヘイディを導く魔女3人が出てきた時点で、察し、禅でもしている気持ちで見入ればいいのだ。

「何かMTVっぽい」という批判の仕方が一時期目立っていたし、今でもあるのかも知らんが、MTVっぽいかそうじゃないかで言うと、本作はMTVっぽいと思いまするし、劇映画、純映画を求むる向きにはその官僚的態度をより硬直させる作用があろうとも思うし、作中でパトリシア・クインらに「龍の王、サタ~ン」と絶叫させたロブ・ゾンビの手は最早白くない。故に訝りながら観るのはしゃうむない事だと割り切れは出来ようが、ここまでぐだぐだ書いておいて実は乃公、本作の半分も理解していないのではないのかナ? という事実をも割り切る事が出来るのかは、甚だ疑問である。日本公開はされそうにないしされても小規模であろうし、たぶん、ビデオスルー作品になりそうだし、という予測に暗雲を感じながら、日本盤が出るのも待ちますよ。


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