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『ジャンゴ 繋がれざる者』 映画に対する罪をわたしは犯しました - 1953ColdSummer

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『ジャンゴ 繋がれざる者』 映画に対する罪をわたしは犯しました


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ジャンゴ 繋がれざる者
DJANGO UNCHAINED
2013/アメリカ/R15+ 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ジェイミー・フォックス/クリストフ・ヴァルツ/レオナルド・ディカプリオ/他


 わたしは、罪を犯してしまった事をここに告白し、映画の神に対する冒涜を行なってしまった事をも告白する。

イングロリアス・バスターズ』に続く、タランティーノの歴史改変3部作の2作目に当たる本作、『ジャンゴ 繋がれざる者』。
 これにかかる期待、焦れったさ、遠足前夜の如き浮足。一時期などは寝言で「ジャンゴや……わいのジャンゴや……」とほざくなど、ジャンゴに対する期待は高まる一方で、もう一方、こちらでは上映は1ヶ月送れだという事実に慄然とし、陰気で陰鬱な表情で頭上に猫耳を付けて電車に乗ってしまうなど衝撃を受け、慄然、衝撃冷めやらぬままに1ヶ月を待ち、慄然、衝撃冷めやらぬままにただひたすら「待つ」という行為をするとどうなるかというと、まあ、たいがいの人間は精神をおかしくして、映画の上映を待っているのか、それを待っているア・タ・シをTwitterなどでアピールするチャンスを待っているのかよう分からん事になり、本作のサミュエル・L・ジャクソンの如き、ワガも奴隷の分際で黒人差別主義に傾倒しまうかのようなちょっとした精神の分裂のレベルを問わるる事となる。

 ああ、わたくしはけっしてさうしませんでした。

 世が世なら、雷帝、鋼鉄の巨人と讃えられたであろう精神力で上映までの1ヶ月遅れを待ち、その間、「ジャンゴ」という文字列からはサッと目を逸らしネタバレを回避、かかる俊敏だけでなく165分もの長尺を耐えるべく米俵をふんふん振り回し体力をも鍛え上げ、やがて、当方での上映封切り日が訪った。

 そして、わたしは映画の神に対する罪を犯す事と相成った。

 ジェイミー・フォックス演じる黒人奴隷ジャンゴが、元歯科医であり奴隷制を嫌悪する賞金稼ぎキング・シュルツにより解放され、拳銃の手ほどきを受け、大農園のボスであるカルビン・キャンディから妻を奪還すべく旅に出る……。
 泥臭いが、タラ一流の洒脱な会話劇が繰り広げられる。銃声が響き渡り、どさり、どさりと人が斃るる音がする。

 その時わたしは何をしていたかというと、指定座席に座りつつ、船を漕いでいた。

 むにゃむにゃ、と鳴きつつ薄らぼんやり目を開けると何か血が飛び散っているし、むにゃ? と、ふと意識を取り戻すとディカプリオが悪役然と爆笑しておるし、それが事実なのか、夢であったのか、我が脳内は眠りへの煽動的悪政に支配されておるせいで真実を確認できない。ずごご、ずごごご、なんつう自分のいびきにびっくりしてハッと目を覚ますと、何か知らんが人間が撃たれて階段から転げ落ちてきたり、字幕に幾度も「ニガー」という文字が見て取れたりと、もはや時系列ですらも不確定、ええ気持ちで吻! と眠りから覚めると、エンドクレジットが流れていた。

 ここから先は読者であるあなたに考えていただきたい。これはいったい誰の罪なのか。

 わたしは上映1ヶ月遅れという地方いじめに屈する事なく微に入り細を穿ち、時には両の手から直接お粥を啜るなどして上映日に備えておった。そこにはジャンゴをねぶり回すように観たるさかいのぅ、という下心もあった事も否定はしないが、人間というものは下心があるから映画を観に行くのであり、無心でそれを観るような輩はサイコパスである。で、ええと、何だっけ、まあ、要するに、頑張った。頑張ったと言えば、シネ・コン、特にMOVIXの座席などは観客の臀部を優しく甘く蕩けるようにふわりと丸め込んで大層座り心地が良く、それによって眠気が誘発されるのも道理ではあるがより善き鑑賞環境を、という点に於いては奮闘悪鬼一閃、頑張っておる。頑張りついでに再三奏上させていただければ、本作、『ジャンゴ 繋がれざる者』も冒頭からしてレトリカルで、その会話の文彩はテンポ良く、テンポが良いっつう事は心地も良いという事で、心地良くなると人間はどうなるかというと、眠たくなるのである。

 いにしえのゴルギアスなる人は「言語は本性的に存在自体を把握できない」と言い放ちシブメンをキメておったそうだが、人間は鑑賞中に寝てもうた映画について内容を把握できない、という事もひとつの真理であり、内容を把握していない映画について何を知ったふうな口を、何が罪だ、この宗教きちがいが、と思われる向きもございましょうが、世の中にはパンフレットなる小冊子が存在しており、凡その映画館にあるグッズ売り場に歩を進め、これこれそこな小売人、乃公は日本銀行券800円ほどと引き換えにその小冊子が欲しいのじゃが、と言えば商取引が成立、パンフレットの所有権は自分のものとなり、映画についての諸事情を王佐できるのである。
 本作のパンフレットは結構分厚く、また情報量も多く細々した文字でごちゃごちゃ書いてあって引き裂きたくなるような気持ちに駆られ、じゃなかった、隅々まで堪能できる作りで、哀しきかな、眠り呆けて部分的/断片的にしか本作を観ておらぬわたしとしては、非常に役立ち便利なものであった。何故か横書きの縦開きという糞読みにくい仕様を除けば。

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読みにくすぎる。

 斯くして、贖罪の文章をこの糞烏滸がと言わんばかりに綴ってみたのだが、鑑賞中、寝てしまった、という事実は事実として受け止め、例えば皆が楽しくジャンゴの話題で盛り上がっている時などは唇を噛み顔を下に向け、自分は罪人である、咎人である、映画の神を冒涜した悪魔崇拝者である、と、自省、内省。ここに「反省」が加わっていない事が自分の餓鬼っぽさでもあり矜持でもあるのだが、そんな糞みたいなプライドは犬に食わせろ。狂え。と思う程度には、心に癒しがたい傷跡を引きずっているのである。あっじゃあもう一回観に行けばいいじゃんやーんけ。はは、桜が散る中を、はは、映画の神とタランティーノに赦しを請いながら。


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