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『シュガー・ラッシュ』 ゲームの中だけでもヒーローになれる - 1953ColdSummer

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『シュガー・ラッシュ』 ゲームの中だけでもヒーローになれる


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シュガー・ラッシュ
WRECK-IT RALPH
2013/アメリカ/G 監督:リッチ・ムーア 声の出演:ジョン・C・ライリー/サラ・シルヴァーマン/山寺宏一/諸星すみれ/他


 にんげんが、広闊な天空を翔び廻る事が出来る少年時代にわたしは何をしておりましたかというと、まあ、あぐらをかいてピコピコとゲームをしておりましたし、にんげんが、地べたを経巡りつイキルコトハツラインダとこぼす青年期、わたしは何をしておりますかというと、まあ、あぐらをかいてピコピコとゲームをしておるわけでありますが、今どきのゲームではピコピコなどというカセットビジョンJr.みたいな過激な擬音は出ないのであり、かかる事実を以てわたしがレトロゲーマー、ロートル、脳味噌8bitの匹夫下郎、と、蔑まるる日も近かろうと思うので、自白をするためにどっかの崖に旅立つ貴婦人のような足取りでディズニーの『シュガー・ラッシュ』を観てきたのであるが、これが、果たして乃公がここに居て良いのかというくらいに心洗われた作品であった。

 わたしは、ゲームの映画化というものにはどちらかというと肯定的で、ヴァン・ダムの『ストリートファイター』なぞを筆頭に、『ダンジョン&ドラゴン』や『サイレントヒル』とった作品群も愉しんだし、『弟切草』は観た後にVHSを叩き壊したし、窄いながらも内なる嗜好を満足させておった。
 で、ゲームの映画化っつうか、ゲームなる概念と既存のゲームを文脈横断させたディズニー・アニメ『シュガー・ラッシュ』に抱いた感慨というものはいったい何に根差しておったのであろうやと考えてみたるところ、少なくともヴァン・ダムのサマーソルトキックやちんけな造形のビホルダーなどと並列上にあるソレとは程遠いものであろう事は確実で、じゃあ何か、わたしはわたし自身を否定すべくこれを観に行ったのかっ、と軽い発狂状態になりかけた折、わたしは、あっ、と声を上げた。

 これは、『トイ・ストーリー』シリーズなどに通底する「無機物に人為的に付与された人格の肯定」といったベタでありフックでもある命題と共に、少々語弊があるが、玩具と違い古びる事の無いプログラム上の存在が自我を持っていたら、恐らく、終わらぬ日常の退屈さの余り自問自答、実存主義からロマン主義に至る世界精神まで云々してしまう、というやや哲学めいた思考に逃避してしまうのでは、といった妄想をわたしの脳内の小人さんがささやくのである。退屈になると哲学を始めたり戦争を始めたりする普遍性。況してや、毎回退治されてビルから放り落とされてぶち殺される『フィックス・イット・フェリックス』なるゲームの悪役であり本作の主人公ラルフさんが「どうして私は悪役なの?」と夜空を眺みて哲学するのも頷けるところではある。

 ほでもって、ソニック・ザ・ヘッジホッグやらクッパ大王やらザンギエフやら大半は知っているキャラクターが出てくる本作に、人生の退屈をつい仮託してしまうのも仕方がない事で。

 本作に登場する「ゲームキャラ」たちの肉声は―設定上―プログラムに沿った発言となっている。かといって無機質に同じ台詞をがあがあ繰り返すというわけではなく、役割、ロール・プレイの要素を織り込んで、ゲーム内の秩序を守るという、ベタ、の元に発声される。
 一方、哲学に目覚め、イレギュラーとなった悪役ラルフは完全に自我が芽生えており、これまた欠陥プログラム(バグ)である別ゲーム『シュガー・ラッシュ』のキャラクラー、ヴァネロペとイレギュラーズとして自存のために冒険を繰り広げる。面白いのは、これが美女と野獣であり、ディズニー・プリンセス譚としてのニュアンスも含んでいるところである。

 コンセントを抜かれると消滅する、別のゲームで死ぬと二度と生き返られない、不人気ゲーム筐体は店舗から撤去される、といった「神の手」の持ち主が、盆暗みたいな顔をしたプレイヤーの糞餓鬼や、疲れ果てたゲーセンの主人であるという設定でゲーム内外を遮断しているのも本作のファンタジーに一花を添えている。要は宝石箱、それもデジタルであるが故に不変なるものであるはずが、(少々の)自己進化を遂げてしまったという悪く言えば小児病的、良く言えば夢のある話を、ワンコインで消費する以上のものとして確立させておる。

 以下、まったくの余談ではあるが、本作にはストリートファイターシリーズのベガも登場しておるのだが、これパンフにそのまま「ベガ」と紹介されておって、はな、「バイソン将軍」名義ではなかったのか、と、ちょっと首を捻ってしまったのだが、作中では(たぶん)名前を呼ばれていなかったと思うので、まあ良いか、と思ったのでありました。


シュガー・ラッシュ (ディズニーゴールド絵本)シュガー・ラッシュ (ディズニーゴールド絵本)
斎藤 妙子


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