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『LOOPER/ルーパー』 ――だから、変える - 1953ColdSummer

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『LOOPER/ルーパー』 ――だから、変える


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LOOPER/ルーパー
LOOPER
2013/アメリカ PG12 監督:ライアン・ジョンソン 製作総指揮:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/他 出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ブルース・ウィリス/他


 風光明媚を愉しむとか、詩文を吟ずるとか、はな、いくらでもする事/出来る事はあろうに、ぎょろぎょろ周囲を窺いながらとたたたっ、ぴょんっ、あっ追手だっ、てなパターンを、様々な作品の時間旅行者たちが繰り返すことを抑揚に乏しく思っておった。そりゃ時代、年代、流行、文化、週刊少年ジャンプの値段、等々が違うのだから混乱するのは分からないでもないが、そこで短絡的に肉体言語に訴える必要もないでしょう。未来から来たのに蛮族ぶるのは道化ているとは思わないかね、そち。
 つうことを乃公、頭のなかでぐるぐるさせながらしみったれて『LOOPER/ルーパー』を観に行ったノ。鳩山由紀夫元総理が挨拶に出てきたらどうしよう、ままままま、まあ、万が一、いや億が一にもそんなこたぁありえねえだろう、だいたい乃公はウーパールーパーの方が好きだ、なんて思っている内にシネ・コンに到着。2時間後、シネ・コンから出てきた乃公、ハムスターがくさめを堪えたような顔をしていて。

 ナノマシンにより殺人行為が困難になった未来から、犯罪組織が非合法にタイムマシンを使って送ってくるターゲットを、「ルーパー」と呼ばれる殺し屋がラッパ砲でずどん、ずどん、ずどん、と極めて事務的に片付けつ、ターゲットに巻きつけられた銀の延べ棒を報酬としていただき、ドラッグを1本キメる。そんな「ルーパー」であるジョー(あっこの映画の主人公の名前もキラー・ジョーだっ)の元にある日転送して来られたのは何と30年後の自分(オールド・ジョー/ブルース・ウィリス)で、その頭髪量の減退っぷりに驚いておったら殴り倒されて逃げられる。オールド・ジョーは未来の犯罪組織に君臨するレイン・メーカーなる男の幼少時を狙って殺しにやってきたのであった。
 つうお話。

 映画後のラーメン食してぼらぼら帰宅したわたしは早速、「ルーパー ターミネーター」であるとか、「ルーパー 12モンキーズ」であるとか、そういう検索語で意地悪くインターネットを巡ってみたのだが、どいつもこいつも同じようなことを抜かしてけつかっとっておもろないんで、おいちゃん、転換性ヒステリーを起こす前にTwitterで「本作『LOOPER/ルーパー』は『キャリー』や『フューリー』の系譜にある」とか適当なことをTweetして、整体ストレッチをすると、そのまま阿呆のように眠りこけたン。

 でもこれ満更、全部が全部出鱈目ということでもなくて、ほら、糞餓鬼が、凶悪な人相/目つきで、噴ッと丹田の辺りに力を込めると物が浮いたり人間が吹っ飛んだり、そうした既視感あふるる場面があるでしょう。本作でもそういう場面が幾度かあって、はな、これはタイムスリップによるパラドックスとかアクションとか、実はそんなもんを主題にしておるのではなく、能力者の悲哀めいた運命論が謙抑的に示されておるのでは? という懐疑を払拭し切ることが出来なくて、整体ストレッチで身体をほぐして寝たはずなのに、吹っ飛ばされて背中から壁にめり込む夢を見た。だいたいオールド・ジョー自身の、「タイムスリップのことは説明しない。面倒くさいから」て台詞もあることでるし。

 悪意。憎悪。最終的に、「負の連鎖を断ち切るには」という、「30年後の自分がやってきてあらびっくり」というツカミを蹴飛ばしてどかせたようなテーマが作品を支配することになって、自分が出来る範囲内で最善の行為で忖度をし、決行する。てなことになり、過去への干渉の物語が未来への干渉の物語へと転身、あれれ、涙が。てなことになる。

 空飛ぶ単車くらいに抑制されておる未来描写に、サトウキビ畑といった質素な画作りも、主題はタイムスリップのドタバタにあるのではないよという勘繰りにひとつの理由を付与しているようにも思える。エンコ詰めると未来の自分のエンコも消える。そんなささやかなるSF描写に隣るのは指向性を持つ「意思」である。愛情、責任、という言葉に置き換えてもよい。可逆性の意思で(正義のためではあるが)悪意をもたらすオールド・ジョーに対する、ヤング・ジョーの未来への意思。それがひとりの人間の連続性を断ち切ることになるのはシニカルではあるが、映画としては輝いている。

「だから、変える」
 この一言によって、本作は金色の冠を戴いた。


LOOPER/ルーパー  映画パンフレット 監督 ライアン・ジョンソン キャスト ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エミリー・ブラントLOOPER/ルーパー 映画パンフレット 監督 ライアン・ジョンソン キャスト ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エミリー・ブラント


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