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『エクスペンダブルズ2』 筋肉が猛る爆炎の謝肉祭ふたたび - 1953ColdSummer

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『エクスペンダブルズ2』 筋肉が猛る爆炎の謝肉祭ふたたび


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エクスペンダブルズ2
THE EXPENDABLES 2
2012/アメリカ PG12 監督:サイモン・ウェスト 脚本:シルヴェスター・スタローン 他 出演:シルヴェスター・スタローン ジェイソン・ステイサム ジェット・リー ドルフ・ラングレン チャック・ノリス ジャン=クロード・ヴァン・ダム ブルース・ウィリス アーノルド・シュワルツェネッガー 他


 いらんことを次々と忘却の彼方へ追いやる、というのは、脳味噌の特筆すべき脳活動であり、人間を人間たらしめている根幹である。たまに必要なことや割り算のやり方などをも忘却の彼方へと葬ってしまうところがお茶目といえばお茶目であるが、少しく(それこそ脳味噌を使って)考えてみれば、優秀とは言い条、個人差の大きい、時々いらんことを思い出させる、しかも高い所から落とすと柔らかいのでベチャッとなる、この脳味噌なる天然生体コンピュータに絶対の信を置くという姿勢は、危うくはなかろうか。

『エクスペンダブルズ2』は、その危うさを前作(自分の感想はこちら)にも増してや軽快にかい潜り、軽快、つても、重機や火薬で邪魔者を排斥した上での軽快だよ、で、そんじょそこらの要望を1回に100訊いて誤るまいとす優等生的、乃至優生学的な映画よりも、消費する脳味噌のカロリーを80%ほど抑え、前作以上に頭を使わない、あわわ、じゃなかった、脳に糖分を必要としない出来で御座んしたよ。残る20%の内訳は、闘うヒロイン役のユー・ナンてチャンネーが少々スーブーだったので「何でこの人を器用したのであろうや」と頭を捻った分が10%と、ジェット・リーが最初のアクションシーン以降、二度と出て来ないという事実の衝撃を咀嚼するのに要した分が残り10%かな。

 説明をする間もなく、つか、説明を聞かせてもらえる暇もなく、開幕早々ネパールはシンドゥリ郡で、あぱぱ、あぱぱぱ、なんつう小気味の良い銃声と爆音。もう始まっとるがな! て、上映10分前には映画館の箱の中に座っておったにも関わらず、途中から観始めたようなボルテージにもびっくりしたのだが、更にそこに出ずるは装甲車に極めてポンチングに書き殴られた「BAD ATTITUDE」「COMING SOON」の文字! 間もなく乱暴者がやってくる! 

 2年ぶりに80年代を風靡した筋肉たちの軍団がリターンズ、前作からずっと「消耗品軍団」とか抜かしてけつかるねんけど、あまり消耗されていないその様に徒手空拳で突っ込みを入れ辛いのは、実は消耗されているからなのである。主に、敵方の命が羽毛よりも軽く。ここに「死」の聖なる(或いは絶対的な)「1回性」を読むことは容易なれど、味方には弾は一切当たらんのに、敵方には案山子でも撃つかの如くに面白いほど弾が当たる、という事実に、死は平等、とか宣った人間にぶぶ漬けなどを振る舞いたくなるのである。

 嗚呼、然しく。スライとシュワとブルースの3ショットアクション、都市伝説化した兵士として窮地に駆け付けるチャック・ノリス(「ノリスはキングコブラに噛まれ、5日間のたうちまわって死んだ。コブラが。」というチャック・ノリス・ファクトまで披露してくれる)、そして敵の大ボスとして「ヴィラン」を名乗るヴァン・ダムのいちいち演出さるる回し蹴り! この映画を観た人間が等しく意識せねばならぬのは、映画の主題でも概念でも無い。画面、銀幕そのものである。そこで繰り返さるるドンパチ、爆発、人体破壊以上に意識できるものが特に無いとも言うが、映画は教科書でもクイズでもないので意識せんければせんほど映画としてイクォール娯楽として純度の高いものとなる。

 あ、ストーリーを一応説明しておくと、ミッション失敗で殺られた仲間の復讐のためエクスペンダブルズが悪党サングの本拠地にカチコミをかけるというものです。以上。

 味方1人、それも今どき「故郷に帰ったら結婚するんだ」的なフラグを立てて逝ってしまった仲間の復讐に、武装カルテルひとつを壊滅させる、というところにわたしは注目したい。
 まー戦友と悪党どもの命が天秤で量られているわけですわ。でもその天秤には細工がしてあって、戦友、を乗っけた方が絶対に重くなるようにしてある。これは何も本作に限ったことではない。1人と多数を量って1人が重くなるのもままあることであるし、実生活に於いても、お偉いさんの家の前には派出所があって常時警備されておる。そういうこと。
 だから1人を殺され、意趣返しに、ボディカウントはしていなかったが恐らく100人以上を殺すという行為は明確な、区別、なのであり、これは差別的な意図以てしてブラックジョークに堕したというものではない。スライはインタビューにこう答えている。「シュワやブルースと競演することになってナーバスになったよ。商売敵だしね」と。つまるるところ、点数を競っているようなものであり、ステイサムのナイフ捌きや、ラングレンのマスコットキャラっぷりも点数稼ぎに近しい性質を持つものなのだ。人格を与えられておらぬモブ敵は、作中では「的」なので、差別的意図の発生などし様が無いのでございまするな。

 この『エクスペンダブルズ2』という大花火が派手だったのは、火薬のお陰でも散りばめられた小ネタの数々が功を奏してでもない。単純に、スターたちの競技性が政治性から離れていたが故にだ。これは『アベンジャーズ』(自分の感想はこちら)などのクロスオーバー作品にも通底する。

 映画には、題材に採ってはならないことなどなく、島崎藤村の『破戒』から著名人の私生活、近所のつくしんぼうの成長具合まで何でもネタにして良いが、ただしそれは、真面目に考えず、本来の意味でのユーモアも持たずしての者に弄ぶ権利は無い上、そんな人が撮った映画なんかTwitterで酷評されて拡散されてエゴサーチをしていた監督がこれを見て発狂、我とワガの評判を自分で下げる、という事態にしか発展せず、監督も観客も両方つまらぬ思いをする。
 人間が「的」である虚構を極めてクレバーに描き切った本作はその点、非常に真面目なのである。


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