外壁塗装 東京

『女子攻兵』 巨大女子高生型ロボットの未知数 - 1953ColdSummer

1953ColdSummer ホーム » スポンサー広告 » 漫画 » 『女子攻兵』 巨大女子高生型ロボットの未知数

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



『女子攻兵』 巨大女子高生型ロボットの未知数


女子攻兵 1 (BUNCH COMICS)

女子攻兵 (1) 
著作:松本次郎 出版:新潮社


 人間の本能的な欲求には、巨大化欲求、なんてものも含まれると思われるのだね。
 人間、食っちゃ寝、食っちゃ寝、食べて寝ているばかりすると身体が肥大していくものだし、酒精を浴びるように呑むと、心は広く気が大きくなる人も居るのだし、小学生なんかは、川原や公園で拾ったエロ本を読み、身体のとある一部分を巨大化させたりする。
 そして、巨大化するという欲求を満たしたる後、人はどういう境地に至るのかというと、うぉら、とか、おっほ、とか叫ぶと、そこら辺の物をぶち壊して回りたくなるのである。
 何もそんな、容易く破壊衝動に堕してしまう非理性的な人間ばかりでもあるまい、と言いたい気持ちは分かる。よく分かる。だが、少しく待っていただきたい。巨大化するという事象/概念は、必ずと言っていい程、破壊行為とセットとなっておるものだ。

 そんな巨大化したものの破壊行為に新たな1ページが加わった。
フリージア』の松本次郎が描く新作、『女子攻兵』だ。

 次元世紀2011年の新東京都市では、異次元空間に新天地を求めて移住した異次元軍と、地球連合軍との間に異次元戦争が勃発しており、どんどん戦線は拡大され、戦争は長期化の様相を呈していた。そして、そこに地球連合軍が投入したのは、従来兵器全ての攻撃を無効にする女子高生型巨大ロボット、『女子攻兵』であった。

 とりあえず、女子高生を巨大化させてみました、どやろか? といったワンアイデアに着想を得たのであろう本作は、建築物、物品、人体、すべて差別無く、徹底的に破壊行為を描く。更には、そこに哲学、美学のたぐいを織り込んでおる。
 陳腐な形容をすれば、巨大女子高生版エヴァンゲリオンとでも言うのが相応しくもあろうし、また、その画ヅラの小汚さとカオスっぷりは、『ドロヘドロ』を彷彿とさせる。

 兎角、説明に困るのだ。エヴァだのドロヘだのと言ったが、こうして他作品の名前を出して比較しつつ紹介しておるのは、わたしの苦肉の策だと思っていただきたい。まだ1巻しか刊行されておらず、世界、或いは世界観が謎に包まれておるのと、不謹慎、狂気、それらを総括する滑稽さを、反論の余地なくビシッと紹介できる言葉を、わたしは持ち合わせておらぬのである。

 巨大女子高生たちは、ケータイ(通信機?)のメールを見て一喜一憂し、精神・肉体汚染を恐れ、かと思えば巨大電圧銃をぶっ放して敵を一掃しようとする。現状での敵は、女体がいくつも合体したかのようなグロテスクなデザインの異次元人であり、それらも当然巨大であるからして、建築物を壊すわ人間を喰らうわと割とやりたい放題をやっておる。

 ええと、こういうのを御宅の人たちは、「ギャップ萌え」とか言うのであろうか。

 まあ女子高生型ロボットが異次元人と戦う漫画にギャップ萌えもヘッタクレも無かろうが、中々どうして、記号化もここまで来たかあ、という感慨を覚えたことも事実である。
「女子高生」「ケータイ電話」「ミニスカート(パンチラ)(パンモロもあるよ!)」などといった記号に、ハイエナ部隊、更迭された主人公、頽廃的な未来都市、といった記号が掛け合わされておる。その昔『OH!MYコンブ』という漫画があって、お菓子とお菓子を掛けあわせ調理するという内容で糞餓鬼どもに人気を博しておったものだが、そういった、何が出てくるか分からないびっくり箱感覚とでも言うべきものが本作『女子攻兵』にはある。記号も強調し過ぎるとそれが主体性を持ってしまうものなので、この巨大女子高生型ロボット、というワンアイデアがどこまで突っ走ることができるのか、期待して続刊を待とうと思う。


女子攻兵 1 (BUNCH COMICS)女子攻兵 1 (BUNCH COMICS)
松本 次郎

地獄のアリス 1 (愛蔵版コミックス) 地獄のアリス 2 (愛蔵版コミックス) 血潜り林檎と金魚鉢男 1 (電撃ジャパンコミックス ア 1-1) べっちんとまんだら (Fx COMICS) 革命家の午後 (Fx COMICS)

by G-Tools


関連記事
スポンサーサイト



コメント
非公開コメント

トラックバック

http://d1953coldsummer.blog64.fc2.com/tb.php/768-e6d5dfb4

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。