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『七つまでは神のうち』 7歳までは、神様が求めたら命をお返ししなくてはならない - 1953ColdSummer

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『七つまでは神のうち』 7歳までは、神様が求めたら命をお返ししなくてはならない


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七つまでは神のうち
2011/日本 監督:三宅隆太 主演:日南響子


 餓鬼、というものには共通の習性があって、それは、ごっこ遊びが好き、うんこちんこで大喜び、落ちている物は拾う、などで、話に違わず乃公も、餓鬼の時分には落ちている物は必ず拾っていたものだが(犬の糞便とか以外)、あるとき、地べたと塀垣の間、少し削れて窪みになっているところに、何やらもっさりとした意味の判らぬものがはまり込んでいて、何も考えずに本能から手を伸ばし、拾ってみると、市松人形の生首であった。きゃあっ、と叫ぶと、乃公は生首を道路に放り投げ、それをバキュームカーが轢いて粉々になるまでを諤々としながら見ておったのだが、このときに覚えた罪悪感、背徳感の如きものは、しばらくの間乃公を苦しめておった。

 そうした罪悪感、背徳感。これらは、長じて胸にのしかかる呵責の念となる。が、起こってしまったこと、やってしまったことはもう取り返しのつかぬものである。こうした後悔、懺悔を基調とした映画、『七つまでは神のうち』を観た。それとは関係無いが、市松人形の生首を放り投げたことは今の今まで忘れておった。てへっ。

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 10年前のとある事件がトラウマとなり、メンヘルの人になってしまった少女、繭は、心を閉ざし父と教会に通う日々を送っていた。そんなある日、偶然から、縛られ拘束された少女を乗せたワゴン車を見かけてしまう。父親と一緒にワゴン車を追跡する繭。だが、森の奥深くまで入ったところで父親はワゴン車の運転手に殺害され、繭もまた拉致されてしまう。そのとき、別の場所では隣家の少年の家庭教師をしていた薫という少女が突如として行方不明となってしまい、また、自分の7歳の娘が神隠しに遭ってしまった主婦もメンヘルの人となり失踪してしまう。そして、また別の場所では新人女優の麗奈が、森へと足を踏み入れ……。そして、すべての事件を繋ぐひとつの因縁が浮かび上がってくる。

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 別々の場所(或いは時間)で起きた少女たちの失踪事件が、やがてひとつの悲劇へと収束していく。ところどころ辻褄が合わぬ上、超常現象としか理屈付けられないような出来事がいくつも起きるのだが、いやしくもホラー映画ファンだと自負する輩(ともがら)が、かような点を突っついてはならぬのである。「ホラーだから!」の一言ですべては済むのである。ほら。

 主題は手垢にまみれたものとは言い条、概ねのプロットは、近年のジェーホラーとしては水準以上に頑張っていると思う。ちゃんとミステリ的なフックを仕込んでいるのだし、同じジェーホラーでも、たいへん意味が分からなかった高橋洋の『恐怖』(自分の感想はこちら)などと比ぶれば、その親切設計が目に染みてオヨヨとなろうというものであり、また、映画初主演のモデルの日南響子の陰気臭さなんかも相当頑張ったのだろうなぁと思う。若菜姫こと飛鳥凛ちゃんも出演していたが、これはちょっと消化不良気味であったかな……。飛鳥凛ちゃんには次世代のジェーホラーのスクリーミング・クイーンを目指していただきたいと勝手に思い、勝手に落胆したのだが。

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 ところで、本作で映っているもの、映されているものというのは、漠然としたホラーの概念ではなく、むしろ記号に近しいものなのだな。映画としての作劇を強化しようというよりも、ミステリ的な「『ああそうだったのか』と胸にストンと落ちる感覚」を狙って画作りを施しているように思えた。語弊があったらいけないので一応注釈しておくが、そこは映画としての評価軸ではない。

 文学的なあれこれや、あれこれがどうこうした上での虚無、なんてものの裏側にホラーやミステリは存在しておって、それはつまり虚無とは真逆の実存が作品の文脈を支配しているということでもある。それは何も無いところに何かがあるように見せかけてビックリさせる行為であったり、あってはならないものがそこに存在していたり、長尺による来るぞ~来るぞ~的なズンドコBGMであったり、一種の技術(様式美とも言う)を用いた詰め込みの美学とも言うべきものである。

 ごく記号的な伏線として、リストカットやPTSDといったものも扱われる。これはもう伏線のための伏線、オチのためのフリであって、そこに深甚さや議論の余地は無い。こうした記号をどこまで記号として受容できるかで、ミステリの楽しみ方も異なってくると思うのだが、本作の場合は、少しくフリ過ぎたとも感じる。何を抜かすか、それがラストのカタルシスへと繋がるのだと反論された場合はグゥの音も出ないが、記号と演出(≒虚仮威し)の区別が付き辛いホラー映画である以上、お化け屋敷的なビックリと、真相が明かされたときのビックリは、尚の事分別して見せねば……と、先に書いた「細かいことを突っつくな」という文言を反故にして細かいことを書いてみたのだが、これを本作の演出になぞらえられれば綺麗にオチが付いたのだが。残念。


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