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『孫文の義士団』 タイムリミットは1時間、敵は500人の暗殺団 - 1953ColdSummer

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『孫文の義士団』 タイムリミットは1時間、敵は500人の暗殺団


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孫文の義士団 
BODYGUARDS AND ASSASSINS (十月圍城)
2011/中国/香港 R15+ 監督:テディ・チャン


 近代中国の父でもある革命家、孫文先生を、1時間の間護衛せねばならぬ。襲い来るは500人の暗殺団。守り抜くは影武者と義士団。まあ、なんとかなるやろ。こっちにゃドニー・イェンもおるしな、はは、はははは。
 ……な、なんとかならねえ! というお話。

 究極のエロスとは、大義のために死ぬことであると荒俣宏の本で読んだ。
 この場合の大義とは、まあ、想定される事柄は色々あろうが、御国のために死ぬ、であるとか、愛した人を守るために死ぬ、であるとか、そうした例を挙げると、我が朝の歴史から言うても分かりやすいと思われる。ベニスで死んだり田園で死んだり雨の朝巴里で死んだりした人も居るには居るのだが、そういうのは大義のためにくたばったとは言わんのである。

 本作、『孫文の義士団』では、激動の清朝、その時代に、大義のために斃れていった義士たちの姿が大々的にフィーチャーされる。2時間超えの長尺、そのクライマックスの数10分に向けて、溜めに溜めた「義」が解放される。それぞれ生まれも違い、素性も年齢もバラバラな人間たちが、様々な理由から義士となり、孫文先生を守ろうとする。こうした「義」には、国境を超えて情動を呼び起こす普遍性がある。ほら、日本人だって『忠臣蔵』読んでグッと来るでしょう。えっ来ない? へらへらしとったら殺すどこの餓鬼ゃあ。

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 特定の主人公が存在せぬ群像劇、アンサンブルな物語ではあるが、清王朝の魔手から孫文先生を護る、それ即ち自国の未来を守る、という或る種のヴィジランティズムが一義的な土台となっているため、憂国、変革、といった、ポリティカルな単語にアレルギーを起こし、気がおかしくなってジョン・レノンを歌ってしまうような人間に対して厳しい作りになっているのでは……と不安になってしまう気持ちも分かるが、少しく待っていただきたい。本作の表徴は飽くまでアクションでありミッションであり、大義、に、斃れゆく男たちの(女も居るが)浪漫と陶酔である。そこには政治性の介在は見えないし、また、こうした物語は常に英雄性を孕んでいるもので、政治よりも活劇に目が行ってしまうのは当然なのである。

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 しかし、物乞いに車夫、少林寺崩れにダメ親父、といった面々、一見、どこにでもおる市井の民草にしか見えぬような人間たちが、諭され或いは自主的に義士として集結していく様子は頼もしく感じると同時に、強烈なタナトスを感じさせる。孫文先生を護る日、つまり命を賭けるのは明日のことなのに、明後日の予定を語ったり、この護衛が終わったら、俺、結婚するんだと無邪気に喜んでいたり……ええとこういうのを死亡フラグ、てんですか。そして、随分と長い間顔を見せないなあ、と思っていたら最後の最後、辛亥革命を成すための会議でやっと顔が映される孫文先生。こうした意図的な画に、本作特有の歴史の尺から観測した時間のたゆたいがあるというか、孫文先生を護る1日、その内の1時間の重み、というものを痛烈に感じたン。

 そして、500人から成る暗殺団の方だが、こちらはこちらで国家転覆を図る孫文をいてまおう、バラしてまおうという「大義」があるのだね。特に暗殺団長であるフーという豪傑は、師には礼を以て接し、何度も国家のためだ、と反復するなど、儒学的なイデアが半ば狂気のようになってえらいことになっておる。故にその暴力には理由を深く感じ、そのターミネーターっぷりには理屈を深く感じてしまう。
 片や人民の未来のために、片や王朝のために、大義と大義が褌を締め込んでハッケヨーイとぶつかり合うのだ。

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 本作で使われたセット、まあ、街並みとか小道具とか、は、8年がかり拵えられたという。そこにこう、うじゃうじゃーっと清朝当時のコスプレをしたエキストラを流し込んでですね、そうして出来た往来にドニーさんを走らせたり、人力車を爆走させたり、中国らしく爆発させたりと、こうしたレシピ(レシピ?)通りに誂えられた市街戦、鬼ごっこにカンフー対決は本作の白眉であり最高の見せ所。かき分けられていく人々の何だ何だという表情と相まって、空間性、演劇性がほどよくブレンド、それまで1時間以上耐えた甲斐がある美味となっておるのであります。

 ねっ政治性なんてあまり感じないでしょう。

 近代から現代に至る革命の普遍性、しかしそれは異国の出来事。決して我が朝と無関係ではないが、どこか夢物語にも似た現実と乖離した感覚がある。となれば、そこに見えるは英雄性。革命の成否なんて二の次だ二の次!


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