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家政婦は見た! その邪悪と暗黒の家を! 『ハウスメイド』 - 1953ColdSummer

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家政婦は見た! その邪悪と暗黒の家を! 『ハウスメイド』


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ハウスメイド
THE HOUSEMAID (하녀/下女)
2010/韓国 R15+ 監督:イム・サンス 主演:チョン・ドヨン


 最近、めっきり寒くなり、部屋の隅で膝を抱えてブルブル震えていたのだが、こりゃあかん、凍死する前に対抗策を講じねば、と思い、無精を恥じつつも炬燵を出した。「こたつ」という名前の可愛らしさ、足を入れておくだけで全身が温もる快適さ、これらの魔力に囚えられ炬燵から抜け出せなくなった者を指して「こたつむり」と言うのだが、まあ、そんなことはどうでもよくて、これにて凍死を免れ、快適なインドアライフを送れるようになった……と思うでしょう。思ったでしょう。だが、少しく待っていただきたい。油断一秒怪我一生などと申して、或いは好事魔多しなどと申して、どのような事象にも陥穽は付き物なのである。

 まず困ったことに、炬燵にすっぽりはまり込んだままであると、色々な物に手が届かぬのである。また、食料の調達もこれ困難になり、凍死を免れて餓死、なんて笑えねえ事態までをもが想定され、何とも浅ましい表情に成り果てた乃公は、ああ、飯炊き婆、って言うかお手伝いさん、もっと欲を言えばメイド、更に言えば若いメイドが欲しいなぁ、たは、と脳味噌に皺の無さそうな想像をするのだが、最も想像しただけでメイドさんが出現するのなら御宅の人はメイド喫茶に通う必要もないのであって、不毛、ただ不毛な時間を過ごしたのである。それに小用を足しに厠に行く場合など、こればかりは他人に行ってもらうわけにはいかない。
 そうして、ぼええ、と言いながら炬燵を出、オッホ、と言いながら炬燵に入るという生活を送っているよ。

 メイドさんで思い出したけど、『ハウスメイド』という映画を観たんだ。
 これが、かのキム・ギヨン監督のカルト映画『下女』のリメイクでね、かの大女優チョン・ドヨンの出産後の復帰第一作でね、かの現代韓国資本主義の問題をも提唱していてね、なんてのは全部知ったかぶってみたんだけどね、つまり、オリジナルの方の『下女』は、Twitterでソフトを購入できるサイトを教えていただいたにも関わらず未見で、チョン・ドヨンの他の出演作は観たことなくて、現代韓国資本主義の問題なんてのはパンフレットに書いてあったことをそのまま書いたんだけど、本当すみません、ええ、しつけがなってなくて。

 豪邸に雇われたメイドさんが、主人と肉体関係を持ってしまったことから始まる一大愛憎劇。
 お局メイド、妊娠中の正妻、姑、子供を巻き込んで、ひとつの家庭、そしてチョン・ドヨン演じるメイドのウニが狂気の虜囚と化していく様子を描く。

 平たく言うと、メイドさんが主人のお手付きにされた挙句散々な仕打ちを受け、心身ともにズタボロになって捨てられる……というお話なのだが、別に平たく言う必要は無い上、一応これは映画の感想なので書いてしまうが、その、ズタボロになって捨てられた後のメイドさんの復讐が凄まじくグラン・ギニョレスクで、ここに「恨(はん)」の精神の芸術的な顕現を見た。

 まず、金持ち(経営者)は貧乏人(雇用者)を見下すのが当然、という価値観(現代韓国資本主義のうんたら)がはっきり主軸として作用しておって、ここは文字としての情報しか知らないが、オリジナル『下女』が抱えていた階級問題を描き出すことに成功しているように思えたのだね。そらそうよ、『下女』って字面からして酷い扱いである。早朝に起床、うがい手水に身を清め、邸内清掃、食事の準備、なんて光景がその『下女』って二文字だけで想像できるからね。最も、オリジナルの方は1960年の映画であるからして、何をいわんや、その時代の使用人の扱いなんざお察しであろうと思われる。

 この屋敷の正妻は双子を妊娠中で、妊婦がよくやる体操? やらマッサージ? やらをメイドに手伝わせるのだが、その大きくせりでたお腹がとてもグロテスクでもあり、主人と家庭を愛する=浮気は許さん、という心象の象徴的でもあり、自分の汚れた下着を指して「ちゃんと手洗いするように」と命じる様からは、プライドの高さとメイドに対する傲慢がしっかりと窺える。

 そんな、各種出揃った感もある愛憎劇であるが、やはり性愛を取り扱う以上は過度な官能シーンもあり、メイドさんを手込めにするご主人様、なんてダイレクトな欲望がこれまたダイレクトに伝わってくるのが豪快である。正妻はシルクのパンティであるのに比べ、メイドであるウニの下着は小学生みたいな白い野暮ったいものであるなど、フェチっていうかマニアっていうか、或いは「違いの分かる男」とでもいうか、監督の変態的な拘りが見て取れて面白い。メイドの制服のデザインにもパターンから仮縫いにまで口を出した挙句、「すべての女性はセクシーであるべし」という理念を掲げたというのだから筋金入りである。理念っていうか、それお前の趣味だろ!

 ウニが平気で立ちション(座りション?)をしたり、冒頭、繁華街で混沌を表すかのように自殺する女性が出てきたり、韓国製GOTHの息吹も感じられ、えっとちなみに冒頭で投身自殺する人はチョン・ドヨンのダブルの人であったらしいのだが、これは意図的……なものなんでしょうな。だから妊婦を平気で突き落とす、なんてシーンが出てくる。唯一心を許していた子供に、生涯忘れられぬであろう心の闇を抱えさせるなんて発想が出てくる。

 はは、もう苦笑いするしかない。その愛憎の暗黒に。


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韓国映画サントラ


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