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16才、罪を知るには若すぎる 『ハンナ』 - 1953ColdSummer

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16才、罪を知るには若すぎる 『ハンナ』


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ハンナ
HANNA
2011/アメリカ G 監督:ジョー・ライト 主演:シアーシャ・ローナン


※作品の性質上、ややネタバレに触れつつ感想を書いておりますので、神経質な方や一切の情報を遮断して作品に臨みたいといった方は、本稿を読まないか、後で読むことを推奨致します。

 くわわっ、くわわわっ、と、驚きのあまりしゃっくりが止まらない。
 ふつう、しゃっくりというものは驚けば止まるものなのだが、この奇妙なる横隔膜の痙攣は、逆に驚いたがあまりに発生し、今もってわたしを苛むのである。
つぐない』のジョー・ライト監督が、当作でアカデミー助演女優賞候補となったシアーシャ・ローナンたむと再びタッグを組んだ『ハンナ』を観てきたのだが、この辛いしゃっくりは、ひとえに本作を観たことに起因する。

 と、いうのも、だね。

 先日、『キャプテン・アメリカ』(自分の感想はこちら)という映画を観たン。「超人兵士計画」を扱った映画だったン。
「超人兵士計画」。たはは。この偏差値が高そうな漢字六文字に興奮しない男の子が居るだろうか? 否、居ない(反語)。「超人兵士計画」ですよ「超人兵士計画」。夢が膨らむなあ、中学生根性を刺激するなあ、超人兵士になりたいなあと見上げた空にうろこ雲。
 そんな若さの余韻を引きずりつつ、気持ちをヤッと切り替えて『ハンナ』を観に行ったン。

 これも「超人兵士計画」を扱った映画でした。

 ぶっ続けに観たふたつの映画が、コンセプトも毛色も違うにも関わらず両方「超人兵士計画」を扱った映画だなんて、くわわっ、くわわわっ、何たる偶然、盲亀の浮木に優曇華の花、ここで会ったが100年目、と、驚きのあまり、くわわっ、としゃっくりが止まらなくなってしまっておる。

 主人公のハンナはフィンランドの極寒の中人知れずに育てられた16歳の女の子。弓の腕、銃の扱い、格闘術(詠春拳なんだな)など、完全に殺人マシンとしての教育を父親に施されており、語学、身元を偽るためのテクニックや、百科事典から得た知識でごく狭い世界を認識している。
 ハンナは、「超人兵士計画」の一環として産まれてきた存在で、色々あって、父に匿われていたのであった。くわわっ。

 とあるきっかけからハンナが外の世界に飛び出し、広い世界を識り、CIAや『魔女』マリッサ(ケイト・ブランシェット)と闘う様子を描いた作品なのだが、結論から申し上げますと、ですね。非常に残念な作品であるとわたしは思いました。

 本作は少女の成長譚とも受け取れなくはないのだが、はは、ガワが成長譚であっても肝心要の中身、ハンナ自体に性徴の、じゃなかった、成長の跡が見られない。
 何を抜かすか、ちゃんと広い世界を知って色んな人と出会って父の仇を討ったじゃねえか、この野郎! と言いたい向きも居られようし、そう言いたい気持ちもよく分かる。でも、少しく待っていただきたい。広い世界を知って、色んな人と出会って、父の仇を討つことが果たして「成長」と言えるのでしょうか。
 ハンナはフィンランドの山中から外界に出ることによって、人間の文化……本作では、「音楽」に象徴されるのだが、それに酔い、ああ、音楽って良いなあと思い込む。そして旅行中のアメリカ人一家と知り合い、交流を深めることによって「今どきの女の子」の在り様や、不器用ながらも友情の何たるかを知る。やがて、危機が訪れて、色々あって超長回しで刺客をどつき回して、最終的に自我の確立、アイデンティティの芽生えと共に最後の敵を倒す。

 こうして書き起こすとハンナはちゃんと成長しているように見えるが、その実、ハンナは体験と共に「知識」を増やしただけなのである。ええ、確かにそれも成長のひとつの象徴でありシンボルであり、まあこれは同じ事を日本語と英語で言い換えただけなのだが、それはともかくとして、知識を増やした結果に、行為が追いついていない。音楽を知ろうが、友人を知ろうが、父の仇を認識しようが、ハンナは殺人マシンのままであり、敵に向かい引き金を引くのに一瞬の躊躇も無いままなのである。これは物語冒頭の台詞、「心臓、外しちゃった」が、そのままラストに用いられていることからも明らかで、ここにハンナが隠し持っていたグリム童話だとか、甘酸っぱいファースト・キスの失敗だとか、そうした伏線は何ひとつ活きて来ない。

 どれだけの経験を経ても、すでに形成されている殺人マシンとしての自身は変えようが無かったのである。

 ケミカル・ブラザーズのミョンミョンとしたBGMが響く中のアクション、シアーシャ・ローナンたむの身体を張ったスタント、これらが劇中に彩りを添えていることは否定しないし、そこまで否定してしまうと、何のために入場料払ってこれ観に行ったのか自分のアイデンティティが崩壊してしまいそうなのでしないが、やはりそれらはアクション(=暴行、殺人)のための横軸であるし、意地が悪い人間が観たならば、ハンナが外の世界を知りテレビやダンスを観て驚いている様子など、コメディの文脈に過ぎんとバッサリ両断してしまうであろうことは想像に難くない。や、わたしが意地の悪い人間だと露悪ぶるつもりはありませんが。

 あと、ラスト、最後の最後がストリートファイター』や『モータル・コンバット』とまったく同じだったのにはトップダラー禍津本気でビックリしました。


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20120426 22:20 │ from URL

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