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私は一体誰でしょう - 『殺されたミンジュ』 - 1953ColdSummer

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私は一体誰でしょう - 『殺されたミンジュ』


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されたミンジュ
ONE ON ONE
2016(2014)/韓国/R18+ 監督/キム・ギドク 出演/マ・ドンソク/キム・ヨンミン/イ・イギョン/チョ・ドンイン/テ・オ/アン・ジヘ/チョ・ジェリョン/キム・ジュンギ/他 
少女が葬り去られた日、
良心はすべて
この世から消えた。



 90sオモロ日記を継承していきたいんだ。という信念っつーか思い込みさえあれば世の中たいがいの事は乗り越えられそうな気がします。ところで連日の暑さのせいでパソコン様がそろそろおくたばりになりそうなんですが。この夏を乗り越えられる気がしません。河原で肉焼いて、その写真を絵文字顔文字機種依存文字と共にSNSに投稿するタイプのトライブの精神をサイコジャックしているスマートフォンに頑丈さで負けている事を認めるのも癪なので、そこら辺の鬱憤を人生SOSと銘打ってツレに投書(スマートフォンで通信)してみたところ、「お前の好きな映画でも観て寝たら?」と彦龍の憲彦さんばりの回答をいただいたので、劇場で観逃していたギドクの『殺されたミンジュ』をやっとこさ観る。ミンジュが殺されたらしい。野郎、お礼参りだ! なんてクソトボケを捏造する暇があるんならさっさと内容に触れろって話ですね。ここまでで何文字費やしたよ。ほで、ミンジュ=民主≒民主主義の暗喩でありまして、てな事前情報は何となく知っていたのですが、理由がぼやかされたまま、正体もぼやかされた連中に民主が殺されて、その報復として政治色豊かな集団が殺害班を襲撃、それを観て民主主義の危うさと政局の何たるかを察せ。という内容だったら、コテコテ過ぎてギドクの社会風刺も悪い意味で我々目線に降りてきてしまっているよなあ、個人的には仙人で居て欲しかったのだけれど。などと一抹の不安を覚えつ122分みっちり観てみたら、これが理由がぼやかされたまま、正体もぼやかされた連中に民主が殺されて、その報復として政治色豊かな集団が殺害班を襲撃、それを観て民主主義の危うさと政局の何たるかを察せ。という内容であったので、猛暑の砌、この思わせぶりな喩え話と政治色の強いコスプレとヌルい拷問シーンが延々と続く本作を劇場で鑑賞なされた向きに於かれましては当時どう思われたのか伺いたい次第です。いややっぱり別に聞きたくありません。選挙やデモがあるたびに民主主義が死んでいる本邦でそれを聞こうと思うのが愚の骨頂。余談ですが「愚の骨頂」ってちょっとラーメンっぽい響きじゃないですか? 「愚の骨頂、大盛りで」「自己紹介はいいから注文してください」みたいな。まあこんな余談を差し挟む不真面目さと、民主主義がいかに殺されるに至ったか、殺害方法はどういったものであったのかすら論考しない私のごとき愚の骨頂でも選挙権も被選挙権も一応持っているので、それなりに思うところや感じるところはあって、「上層部からの指示に従っただけ」と繰り返すミンジュ殺害犯の体制側に沿った縦割りの在り方に、じゃあ責任の所在は突き詰めるとどこなのかな、と、やはりみんなが疑問に感じるような事が頭を掠めたりするわけです。つまるにそれは犯人探しをしたいという欲求で、民主主義に相対していると暗喩されているミンジュ殺害班の元締めは結局誰(何)であったのか知りたいといえば知りたい。本作のメッセージ性が一歩退いているように見えるのは、そこを明らかにしておらず、政治主張と政治主張の闘争が結局均衡も混沌も産むかも知れない、と、曖昧な地点に着地して了としてしまっている投げっぱなしが故。民主主義の滅亡を許すと大変な事になりますよ、という安易な“政治的主張”を汲み取って消費されるべき映画であるならば自分も頭のカロリーをさほど消費せずに済むのだが、これまで仙人目線から箱庭を覗くが如くに韓国を風刺してきたギドクの映画を、左様な単純な結論付けで記憶の彼方に追い遣ってしまうのは非常に勿体無い。これは牽強付会に過ぎるかも知れないが、例えばミンジュは民主主義の議論・多数決・多様な価値観の存在・自主性のうち、自主性のみを切り取って擬人化されたキャラクターであったのではないのかと思ったりもする。本作の舞台である韓国はドラスティックに政体が変わったファンタジックな韓国ではない。飽くまで民主主義下の、現在の韓国です。ギドクが一人で脚本から撮影までこなして数日間で撮った映画だからそこまで凝る余裕が無かったとも言う。だから民主主義が生きている舞台で民主主義を殺すにはまず自主性を剥奪するのが製作的にも、概念的にも手っ取り早かったのではないだろうか。抵抗することなく生存権も行使せずただ政争の具にされるミンジュに凡その自主性は見当たらない。片手間に仕上げた映画だからキャラ作りが徹底してなかったとも言う。メッセージを残さず、ただ殺されるという結果だけが必要とされていたミンジュに、繰り返すが自主性は感じられない。となると、国民主権が死にゆく場合どこから壊死が始まるか隣国に住んでいる自分の脳内にもうっすらと像が結ばれてくるわけで、ここまで計算していたならやっぱりギドク凄いわ、などと一人こぼす始末なのだが、溜息も同時にこぼれる始末。


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