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『サウルの息子』 - 僕の背中? 僕が向かう景色? - 1953ColdSummer

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『サウルの息子』 - 僕の背中? 僕が向かう景色?


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ウルの息子
SAUL FIA/SON OF SAUL
2016(2015)/ハンガリー/G 監督/ネメシュ・ラースロー 出演/ルーリグ・ゲーザ/モルナール・レヴェンテ/ユルス・レチン/トッド・シャルモン/ジョーテール・シャーンドル/他 
最期まで<人間>であり続けるために―


 その常軌を逸した長回しの数々により、評論スジのみならず評論メコにまで「なんかすげえ、なぜかというとカットすうがすくないからだ」と言わしめたタル・ベーラ監督ですが、そのお弟子さんがこのたび長編劇映画の監督としてデビュー、しかも数々の受賞歴を引っさげて、という事で、本作『サウルの息子』には結構前から目をつけていたことをここに白状いたします。“ゾンダー・コマンド”という、日常生活を送る分にはまず耳にしないであろう役職の説明から入るオープニング。焦点のぼやけた世界が一人の男の顔にピントを絞り焦点を結ぶに至って、後景化されたアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の死と暴力の喧騒が嫌でも気になるTPSテイストな小粋な画作り。「小粋」っていうか、それは「嫌味」というのでは御座らぬか? との声も聞こえてきそうなものですが、ゾンダーコマンド・サウルの抵抗と願望、ひいてはそれに準ずる地獄巡りを追体験するに、飽食の我が朝から安全席で物申すやからにはそれ相応の報いをくれてやるからそこに居直れい。はい居直ります、すみませんでした。つて、思わず何度もこうべを垂れたくなるほどの収容者に対する非人道的なまなざし、仕打ち。その仕打ちの挙句に落命した者をあろうことか「部品」と呼び、同じ収容者に処分させる。この処分係を指してゾンダーコマンドと言うんですね。ほで一命は取り留めたもののやっぱり安楽死させられた少年を“息子”だと思い込んだサウルは、彼を土葬しいつか復活させてやりたいという一途な願いからナチスとアウシュビッツのシステムを掻い潜り抗い、やがては……という筋が物語の推進力となっており、「ナチスはホロコーストを完遂した暁にはホロコーストがあった事実そのものを隠蔽しようとしていた」という事実と併せて鑑みると、一縷の望みをある人物に託して幕とするその哀切は、大量死が生み出される世界の一端で生を産むにも似た寓意にも思え、ラストのサウルのあの表情は誰に向けたものでもなく今後の新たな国産みに対する祝福と希望の現れであったのやも知れぬと静寂の内に思うのである。これ以上の言葉を自分としてはよう紡ぐ事ができない。今年の暫定ナンバー1映画。


ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターンC サウルの息子 光沢プリントポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターンC サウルの息子 光沢プリント


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