外壁塗装 東京

夜の眷属 - 『毛皮のヴィーナス』 - 1953ColdSummer

1953ColdSummer ホーム » スポンサー広告 » 映画 » 夜の眷属 - 『毛皮のヴィーナス』

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



夜の眷属 - 『毛皮のヴィーナス』


kgwv3.jpg

皮のヴィーナス
LA VENUS A LA FOURRURE/VENUS IN FUR
2014(2013)/フランス/G 監督/ロマン・ポランスキー 出演/エマニュエル・セニエ/マチュー・アマルリック 原作/レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ/『毛皮を着たヴィーナス』
その悦びを、あなたはまだ知らない。


 原作マゾッホという文学的イメージに騙されて観た人もそうでない人も納得のポランスキー印。
おとなのけんか』(感想)に続く舞台劇の映画化で、あちらがコメディならこちらはニューロティック。お前はアクセル俺はブレーキ。てな具合に同じ舞台劇でもずいぶんと作風が異なるのだが、この『毛皮のヴィーナス』を撮った事によりポランスキーはよりNIGHT BREED(夜族)としての自覚を強めたものと確信する。

kgwv2.jpg

 基本、薄っ暗いオーディション会場で、ポランスキー似のマチュー・アマルリックとポランスキー妻のエマニュエル・セニエがボソボソとガヤガヤと時には淫靡に時には激しく情熱的に会話と演技を繰り広げるだけなのであるが、この閉鎖的な環境に、この排他的なコミットに、映画という名の夜を通したポランスキーの危険な願望――自分の実の姿を見たい/見せたい――を嗅ぎ取ってしまうのは下衆の勘繰りであろうか。自身の妻を唐突に現れたズベ素性の知れぬ女として扱い、それをば幸いとマゾヒズムに接触するこの大胆な行為にどのような表情以て接すれば良いのか。

 ……などと大仰に言ってみても、やってる事はソフトSMであり、半ばポルノであり、建前上はオーディションである。邪推を働かせる余地はあるが、それが半径数メートル程度のミニマムな世界に生じた余地なのかと思うと感慨深いものがある。会話のひとつひとつ、動作のひとつひとつが凝縮されており、余った余白に自分の感想を書き加えるにはこの小さな世界は完成され過ぎている。と、多分にポエミーになってしまうのが舞台劇原作映画の特徴で、『死と処女』を観た時にも似たようなリリックに浸ってしまったような記憶があるので、ポランスキーにはもっと舞台劇を映画化して観客たちをジュンと濡らして欲しい。こちらも濡れた瞳で観るから。

kgwv1.jpg

kgwv4.jpg

 が、そうホクホクしていてもビンタ一発で相方のみならず観ている人間をもハッと目覚めさせるこの映画。平手打ちが飛んだ瞬間「氏素性の知れぬ女」は魔性の者となり、嗅覚の鋭い視聴者が薄々と案じていたこの作品の結末を確定させる。確定も何も原作もある事だし元々の舞台でもそうであったのかも知らんが、おろかないち阿Qであるところの自分には何だか抽象的でほわんとした結末にも感じられて、それがまた味わい深さを一層深めているのだけれども、それにはエマニュエル・セニエの乳房も尽力していた事をここに白状致します。


毛皮のヴィーナス [Blu-ray]毛皮のヴィーナス [Blu-ray]

マッドマックス 怒りのデス・ロード 3D&2Dブルーレイセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray] スタンダール・シンドローム <HDニューマスター版> [Blu-ray] 要塞警察 アサルト・エディション HDリマスター版 [Blu-ray] ゼロの未来 [Blu-ray] 悪魔のいけにえ 公開40周年記念版 [Blu-ray]

by G-Tools


毛皮のヴィーナス [DVD]毛皮のヴィーナス [DVD]

さらば、愛の言葉よ [DVD] マジック・イン・ムーンライト [DVD] 愛して飲んで歌って [DVD] サンバ [DVD] セッション コレクターズ・エディション[2枚組] [DVD]

by G-Tools




関連記事
スポンサーサイト
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...



コメント
非公開コメント

トラックバック

http://d1953coldsummer.blog64.fc2.com/tb.php/1398-980df1b7

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。