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セクシャル・ヘルスケア・デザイナーとお呼び - 『ラブクラフト・ガール』 - 1953ColdSummer

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セクシャル・ヘルスケア・デザイナーとお呼び - 『ラブクラフト・ガール』


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ブクラフト・ガール
2013(2013)/日本 監督/平林克理 出演/安藤聖/中村倫也/羽鳥名美子/黒瀬友望/他 
刺激的だけど、等身大。
すべての働く女性に贈る、
とびきりポップなラブコメディ!



 連日雨で気が塞ぐ。もう何を言われても「ぱぴ」としか返事をしたくない。ところでふと、「ぱぴ」という言葉だけでひと、にんげん間の意思疎通が出来るものかどうか気になりて、レンタルビデオ屋に嫌がらせをしに行ったのだが、出ッ発(デッパツ)した直後、濡れそぼったアスファルトに足を、つるん、つて、うまい具合に滑らせてしまい、道端の水子地蔵に頭から突っ込み酷くおでこを強打した私は恍惚の人、本当に「ぱぴ」としか言えなくなってしまい、阿呆のような顔をしてレンタルビデオ屋に入店すると、陳列されてあるDVDをテケトーに一枚抜き取り、カウンターへと持っていった。

「こちら二泊三日になりますがよろしいでしょうか」
「ぱぴ」

 ほで、借りてきて初めて知ったのだけれども、どうやらこの『ラブクラフト・ガール』なる映画は『アヒルと鴨のコインロッカー』『ポテチ』(感想)で中村義洋の助監督を務めし平林克理という人の手に成る作品であるらしく、また、LCラブコスメティックというセクシャル・ヘルスケア販売店が自社をモデルに製作した作品でもあるらしい。私は、ぱぴ、と頷くと、意を決して本作を再生した。

 ずっとデザイナーを志望しておった茜はやりたくもない仕事を辞め同棲相手の浮気を目にし、それをば契機にと求人誌で目にした「デザイナー・企画募集」の文字に釣られ、何をやっているかよく分からん会社に面接に行き、デザインやりたかばいと熱意/誠意を見せ見事に採用されたるものの、実はそこはピンクローターや電動こけし、ローションなどを製作する「ラブグッズ」専門の会社であった。アダルトグッズの数々を目に「ぱぴ」としか言えなくなった茜、つうのは大嘘であるが、落胆は隠し切れず実務にも熱意が湧かない。そんな毎日だったが……。

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 仕事に「感謝」とか「ありがとう」を求める作劇や、然程トリビアルではないアダルトグッズ製作の舞台裏に少々の肩透かし感は否めぬものの、まあ、人間は感謝を食べて生きていけるとか言い出さなかった程度には映画としてのエンターテイメントに徹しているし、業務上の義務よりも、喜ばしい権利としての成果が程好く強調されており、その働きマンのポップな自己形成には各種の職業映画にある見世物的な重圧は感じられない。教職に就くため背中に黒板を背負って砂漠をうろつく人たちとは居住する世界が違うのである。ホワイトカラーの夢想的オフィスと断じてしまえばそれまでだが、が故にフィクションとして、仕事に愉しみを覚えてゆく茜こと安藤聖のチャーミングさが愛おしくなる。

 扱う商品をどうとでも代替できる仕事論に振り回されていないのも好感触で、やや取ってつけたような感じはあるが、大人のおもちゃを扱う会社として、その勤め人としての、矜持と信念を極めて一般化して語っているのも頷ける。何を取り扱う商社にしても、社会貢献の理由欲しさに自社の商品に誇りを持つものだ(手配師とか以外)。さした思い込みの代償として何かを失い、社内の常識に疑問を抱き始める、つう展開はこの手の作品では定石でも、本作ではそれを割と早い段階と言いますか最初の方でやってしまっているので、途中、ミスを連発する姿や遠回しに「もう来なくていい」と詰られる様子は厳しい社会をチラリズムに留め、アクセントとして作品の軽快さを保証している。

 斯様に、ラブグッズとそれを企画する人間に負い目を負わせない話作りになっているのだけれども、そこには性愛を漂白したエロティックとの決別も見て取れる。たくさんのグッズは出てくるものの、それを実際に使用しているシーンは無く、ユーザーの生の声も「肌が綺麗になってスカートを履けるようになりました」とか「夫婦でなくなった私たちの慰めでした」とか直接表現を忌んだ迂回的な感想に留まる。ここに本能的な快楽よりも、ふわっとした「ありがとう」を上位に持ってきているがごとき理念を感じ、評価の別れるところになるのであろうなと思ったのもまた事実ではある。

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 仕事にくたびれや虚しさを見ることにやぶさかでない私としてはまあ、そんな事をつらつら思ってしまったのだけれども、劇画化された「仕事」を取り沙汰して云々するのもひとつのジャンルではあるし、それが仕事に満足している人間ならではの特権的な映画弄りであるのも重々承知だが、中東の貧しい暮らしに生き死にの稼業を見てばかりでも腹の底に澱が溜まってくるものである。本作にて締め括られるある個人単位の幸福は予定調和というよりも働きマンたちの願望であろう。そんな願望に浸される事が出来る、今のうちにこうした映画を観ておこうではないか。


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