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上手い事言えない - 『サプライズ』 - 1953ColdSummer

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上手い事言えない - 『サプライズ』


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プライズ
YOU'RE NEXT
2013(2011)/アメリカ/R15+ 監督/アダム・ウィンガード 出演/シャーニ・ヴィンソン/ニコラス・トゥッチ/他
※微妙にネタバレ有


ABC・オブ・デス』(感想)の「Q(Quack アヒル)」にも抜擢された新鋭@アダム・ウィンガードの、ホラーファンの耳目を集めた一品。との事で、脳味噌の奥の方にある、期待値、のつまみをくるくる回して閾値を80(『ファニーゲーム』相当)に設定して観たのじゃが、ホーム・インベージョン・ホラー、つと、この前観た『レプリカ』(感想)の事が魔風のごときに頭をよぎり、あれが結局得心が行かなんだ事、それ以前に「この前観た」って、もう約1年前に観た映画じゃねえか、てな、ワガの時間感覚のおかしさから気がおかしい事になりて、通りすがった知らん人を「顔がけだものに似ている」という理由だけで手にかけてしまいそうになり、こころの安定、家畜の安寧を求むるべく本作『サプライズ』にて現実逃避を図ろうとした。モニターにけだもののお面を被った殺人鬼が出現した。私はウーンと唸るとその場に卒倒したのだ……。

 ほで目が覚めて、真顔でこれを観、何かしら賢しげな事でも書いて浅ましい自尊心でも満たしてやろうかの、と思いたるものの、はな、両親の結婚記念日に子供たちとその家族が集まる、団欒、突如として闖入してくる動物マスクの殺人鬼たち、混乱、という流れは野を馳せる風の如しで、ちょっと引っ掴もうとしてもてのひらをするりと抜けてしまう。何も持って回った言い方をせんでも「特に上手い事が言えません」と陳謝し、こうべを垂れれば良いだけの話なのであるが、兎角、スラッシュシーンも必要最低限に抑え、ジャンル映画のお約束ごともちょっと逆手に取ってみました、つう本作を評するに言葉が湧いて来ぬ自分はオールドタイプ、そろそろゴリラと一緒に暗い穴の中に消えるべきなのであろうかと自問自答しつつも、まあ、何事かを書いてみようと思うン。

 私は自らが招いた人間以外が家にやって来ると、しかもそれが食事中であったり入浴中であったり排便中であったりすると、気がおかしい事になってわけの分からん事をおめき散らかしながら金属バットを持って応対してしまうのだけれども、映画に於いても「招かれざる客」が福を持ってくることは極めて少なく、先に挙げた『ファニーゲーム』ほどの事例は極論とも言えるが、凡そは何か厄介事を抱えてくる。『マーターズ』(感想)の冒頭なぞも記憶に新しかろうと思われるし、私のオールタイムフェイヴァリットのひとつである『死神ランボー 皆殺しの戦場』に至っては、帰宅した帰還兵そのものが最早「招かれざる客」になってしまっている、つう仕組みである。

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 そこまで忌避されている招かれざる客人が何者なのか。ここへの比重の置き方で巧まざる脚本とそうでないものが明確に別れていくと思うのだが、本作『サプライズ』の場合、動物マスクの殺人鬼の正体が、そのまま鏖殺事件の真相に直結している辺り、ふしだらな殺人ショウ、グラン・ギニョールとは距離を置いているものと思われる。が故に殺人描写も控え目なもので、最初と最後に出てくる「YOU'RE NEXT(次はお前だ)」の意味もストンと腑に落ちるものになっており、ラスト・ガールがサバイバル・キャンプで生き残る術を仕込まれていた、つう伏線もちゃんと回収され、反撃にも説得力が生まれてきて、と、ここまで書くと余人に対してこれの良質さ並び面白さを宣伝しているようであるが、それは自分の意図するところとは少しく違って、さしたカッチリとした四角四面な隙の無さに、果たして乃公がごとき忘八が言及をしてよいのだらうか、つう疑問がまず在って、例えば曖昧なもやかった脚本のスラッシャー映画に対しては、犠牲者の私生活、殺人鬼の納税額、監督の人生、この脚本にGOサインを出した責任者の頭の中。等々、取っ掛かりというか、適当に言葉を連ねてもそれっぽくなりそうな物言いを言上することも出来ようが、本作のごとき優等生的なジャンル映画を観てしまうと、最初に述べたように言葉少なになってしまうのだ。ホラーが自分の手から離れて行くような、つか自分が時代から取り残されているような。

 ある人物が怪人動物マスクの一人に対して、「わざわざ俺の前で殺す必要は無かっただろう」と言うシーンがある。本作の脚本の核心を突くシーンなのであるが、ここでオヤッと思い、次にニヤリと笑って、ははあ、そういう事なのであるな、と下卑た、下卑たと言って悪ければ下衆な類推を働かせるのが映画ファンの常である事は理解している。然しくして、私は侵入者モノという「ジャンル映画」では脳味噌の別の部分を使いたかったというのが本音であって、例えば動物マスクの一人がさっそく殴打され打擲され要するにボコられて仮面を剥ぎ取られるシーンがあるのだけれども、こんなに早くから正体見せてええのん? と逡巡を覚え、これはジャンル映画とは言えどかなり今風にアップデートされておるな、と理解するまでに少々時間がかかり、阿呆のような表情でずっと観ておったのだがそこに生じた一抹の寂しさをどう言い表せば良いのだろうか。じゃあ貴様の好きな『マーターズ』はどうなんだというお声も聞こえてくるが、あれはパスカル・ロジェ映画という括りであるから構わないのであります。願わくば本作ものち、アダム・ウィンガード映画、として括れるよう、良作を捻出し続けていってもらいたいものであります。自分も「おっウィンガードの映画だ」と咀嚼して愉しみたいというのが本当の気持ちでありますから。


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