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『マチェーテ・キルズ』 - マチェーテ、ツイートしない - 1953ColdSummer

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『マチェーテ・キルズ』 - マチェーテ、ツイートしない

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チェーテ・キルズ
MACHETE KILLS
2014/アメリカ/R15+ 監督/ロバート・ロドリゲス 出演/ダニー・トレホ/ミシェル・ロドリゲス/アントニオ・バンデラス/ジェシカ・アルバ/チャーリー・シーン/メル・ギブソン/マルコ・サロール/レディー・ガガ/他


 ダニー・トレホと言えば、よく脇で死ぬる顔面俳優という印象が払拭し切れないでいたのだけれども、『マチェーテ』と時を前後してかしなくてか、徐々に彼にも生存権が認められつつあるようで、はな、これからのトレホの敵に対する生存権否定への高まりが否が応でも期待されるところであろうというのは、あの牛馬六畜を素手で引き裂くがごとし顔面からも自明であり、なまはげ、張遼と並んで泣く子のもとに訪れる者として伽話に加えられる日も近いでしょう。

 ほで、『マチェーテ』(感想)の見目も麗しい続編である『マチェーテ・キルズ』をぼらぼらと観に行ってきたのじゃが、ロバート・ロドリゲス監督曰く「ルールも何も無いシリーズだからやり甲斐がある」とはまさしく至言箴言にしてシリーズにかけられた呪いの最たるもの。『グラインドハウス』のフェイク予告編がもたらしたマチェーテ・コルテスという鬼子はジェイソン・ボーヒーズがやがて飛んで行った場所へと……というのは、実は結構前々にどっかの雑誌で読んだ記事で把握していて、それ自体にさして意外性は無かったつうか知っていたのだけれども、知っているのと実際に観るのとではたましい、こころの陰茎の膨張率も違おうといふもので、おまけに『ミラージュ』(感想)のマルコ・サロールを筆頭に肉々しい面子がトレホを殺しに来やがる。斯様な短絡と小児病性に乃公、くむっ、つて、変な吐息すら漏らしてしまって。
 ところでダニー・トレホという人は他人を殺める以外の演技がとてもへたくそで、まあ、あの顔面で泣きじゃくったり両手をグーにして口に持って行き全身でハッピーを表現されても対応に困るのだが、顔面っつう先天性の身体性を以て他人をとやかく言う人は最低だと思いますね。どこがどのように最低かと言うと、本人は頑張ってエモーショナルを表現しようとしているのに周囲が殺人マシーンとしか見てくれないところが最低だと思います。
 で、前作にも増してバラエティ豊かな殺人マシーンとなったマチェーテ・コルテスなのでありますが、こう言うと虹色の雲に乗って「どうせドラマが希薄なんじゃろ」といちいち言わんでも分かるような事を言いたがる向きが雲霞のごときに湧いてきそうなものではあるものの、わたくしはトレホの顔面に免じて、話が薄い、てなことは言いたくない。むしろ、10分単位でトレホが老体に鞭打って山刀を振り回したり空を飛んだり、殺し屋どもに追わい回されたり米国の神話にメンチを切って張り合うその様子は濃縮・凝縮されたグラインドハウス映画の文脈そのもの。開始早々重大な喪失を味わうマチェーテは、演技が出来なかったのか「別にそこは悲しむフリしなくてもいいから」とロドリゲスに諭されたのか、そのまま映画の作法を無視してモノホンのノンストップ・アクション・ムービーに巻き込まれ、巻き込んでいく。前作のインタビューで「ジェシカ・アルバとキスできたんだぜ!」と無邪気に喜んでいたトレホを思うと複雑な心境に尻の座りが悪くなる。

 とは言い条、理解のために手を伸ばそうとすると逃げ水のように遠ざかっていくのが映画というものなので、というかドラマかギミックかの二択を論じること自体がとても不毛だと思うし、そも、声高に論ずるべきはプロペラに絡みつく人間の腸に娼婦の股間のマシンガン、キューバ・グッディング・ジュニアが顔の皮を剥がすと何とレディ・ガガになった! というギミック、いやお前結局ギミックについて話とるやんけ、アッハイ、てな極めてレベルの低い議論に終始してしまうのは私が救いの無い阿呆だからだが、くるくると軽佻浮薄に繰り返す出落ちの数々、それによって再生産されるマチェーテの危機に食育された我々の前に立ちはだかるアノ人や『ゴースト・ハンターズ』に色目を使ったとの話もある助平につひつひ夢中になってしまい、夢中になってしまった自分に怖れを抱くのは北斗の拳のサウザーの玉座に鎮座させられたハムスターのごとしで、素肌に男物のワイシャツ1枚で片手を頭にやり「アタシ、最近疲れちゃってるのかな……」とこぼしたと伝えられるが、ラテン・ドラゴンことマルコ・サロールのあのシーンを観たときには本当に自分が疲れておるのかと真顔になった。

 こと、このシリーズに関しては先程も奏上致しましたように制約が無い事が何よりの制約となっているので、すべての花言葉と共に両手を広げてゴアグラインドであろうがサイエンス・フィクションであろうが甘受するのが度量つうものであろうし、度量、なんてな普遍的な物言いをせんでも、例えばロボットや怪獣などと違って大して拘られないメキシコ革命譚にあれこれケチをつけるヤポン人も、まあ、あまり居ないであろうから、どれほどの荒唐無稽を自分の中に飼い慣らしておるか試す意味でも本作、そして次回作を応援したい。本作は大コケして次回作の製作は危ぶまれているらしいが。


映画パンフレット マチェーテ・キルズ 監督  ロバート・アンソニー・ロドリゲス キャスト ダニー・トレホ ミシェル・ロドリゲス映画パンフレット マチェーテ・キルズ 監督  ロバート・アンソニー・ロドリゲス キャスト ダニー・トレホ ミシェル・ロドリゲス


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