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Facebookで方言丸出しの身内ノリを見た気持ち 『スティーヴン・キングは殺せない!?』 - 1953ColdSummer

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Facebookで方言丸出しの身内ノリを見た気持ち 『スティーヴン・キングは殺せない!?』


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ティーヴン・キングは殺せない!? 
YOU CAN'T KILL STEPHEN KING
2013/アメリカ 監督/モンロー・マン/ロニー・カリル/ホルヘ・バルデス=イガ 出演/モンロー・マン/ロニー・カリル/クリスタル・アーネット/他


 ジョー・ヒルの『20世紀の幽霊たち』なる短編集の、『ポップ・アート』という風船人間を扱った短編を初めて読んだとき、そのカラフルなイマジナリにワガの頭脳もずいぶんとカラフルな事になったのを憶えている。まま、余韻を引きずりつ読み進めていくと、『黒電話』っつうおっとろしい短編も当たり前のように収録されてあって、吐息、この持ち球の多さは流石スティーブン・キングの息子である事よ、あっばらしちゃった(爆)、まあ、当時ジョー・ヒルことジョセフ・ヒルストン・キングさんはスティーブンのせがれである事を隠していたんよ。親の七光り言われとうないからって。父と同じ土俵で相撲を取りたいからって。『地獄のデビル・トラック』を期待されるのが嫌だからって。
 最後のひとつは冗談、というか私の願望であるが、そのジョー・ヒルの親玉である『地獄のデビル・トラック』を監督した方、スティーブン・キングについては行数を費やす必要もなかろうと思われるし、そも、行数を費やせるほどすべてを読み込んでもおらんので李下に冠を正さずするのだけれども、キングが絶賛すると無条件で自分も絶賛したくなる宿痾を抱え込んだ者としてはスルーできやぬ、一笑に付す事のできやぬタイトル、『スティーヴン・キングは殺せない!?』を観てしもうたんよ。

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 ヒップホップの爆音もけたたましく6人の若者が湖畔の避暑地に訪れる。何でもそこにはスティーブン・キングの邸宅があるとの事で、キングマニアのオタク青年は自分ひとりが童貞であるといふ事実もよそに気が気ではない。然しくして、道中、『ミザリー』みたいなばばあに訊いても「そんな人間は居らん」とか言われるし、周囲の視線は何やら怪しいしで、ティーンズ・スラッシャーの用意は出来た、あとはドーンという合図を御覧じろ、つう意気込みは伝わってくるのだが、ドーンと合図が鳴ったのはどうやら監督と脚本のひとの脳内でだけらしく、しかもクレジットを確認してみると、監督脚本製作出演全部同じ人間じゃねえかという事実に、私の脳内の横山弁護士が「やめてください! やめてください!」と絶叫を繰り広げたのである。
 キングに対する愛も無ければジャンルに対する愛も無い。何となく共通する話題としての身内ノリコミットツールを見せられてもあれなのだな、あれ。知人がFacebookで方言をばりばり使いながらローカルな話をしてるのを見てしまった時のあの感覚。

ドリームキャッチャー』は文句なしの名作であると思うのだが世間には社会通念というものがあって、モーガン・フリーマンがきちがいの役をやっているから楽しいアーイダディッツてな言辞を繰り返すとこれ、白眼視の危険性をも孕んでおるので、社会通念にちなんで言うと、キングの映像化作品で最も知られているのは、『IT(イット)』や『シャイニング』だろうと思う。メタおよびパロディの材料としては知名度がある上、ピエロに双子とビジュアル面も強烈である。故にそれらを少々拝借、100万ドルとは言わないが1万ドルで買い叩いたがごときくすぐりとして作品に用うのは一種のカジュアル感覚なので、目くじら立てんでも、とか、良識がささやきかけると悪識が飛んできて「キングファンを自称する人間がキングの名を冠しキング作品を題に採った映画であるのに、何がカジュアルか。やるのなら異次元で空間をばりばり言わせろ、虎の幻影を出せ、道路ウィルスは北へ向かえ、それらを文脈に落とし込め、ダボ」とほたえ騒ぐので、何が良識で何が悪識なのか分かったものではないが、キング作品、それもまんまピエロや双子をちょろっと出して、あナンバープレートが「CHRISTINE」なのを発見して「ギャー!」と騒ぐシーンもあったっけ、もうよく憶えていないが、キング作品に見立てた殺人が繰り返されるのなら、ホワイダニットの方に観る者の興味が向くのは当然。それを、「実は犯人がチョメチョメだから」で済ますのなれば別にキングじゃなくともクーンツでもソールでもマキャモンでも代替可能なので、抜本的にキングに対するリスペクトを感じないと言いますか、飲み屋で集まって「キング! キング知ってる! キング! キャハハ! あれでしょ、ピエロ! ピエロ!」とその場の話題として消費しているような悪意の方を感じてしまう。

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 そしてこれをスラッシャーとして観た場合、一層話は深刻になって、殺し方に工夫が足りないだけならまだしも、工夫どころか熱意も足らんかったらしく、殺人鬼をあまり書かないキングへのこれがリスペクトだと言われればぐぅの音も出ない代わりに手を出すが、兎角、殺人シーンのカットから何から全体的にへぼい。ホラーとコメディの本歌取りをしようとしたら坊主の頭をはたいてしまって狼狽してしまっているようなへぼさである。
 ところで世の中には「ゆるい」という逃げ口上があって、それを黄金獅子旗に掲げ消費者に許しを乞う商法もあるそうだけれども、「ゆるい」というのは本気でへぼさを演出しているから商えるのであって、その点を鑑みて結句、本作を「ゆるいからいいんだよう」と言えるのならばそれはそれでいいのでしょう。悪いところばかり挙げ連ねたが本作にも良いところがあり、ええと忘れたので書けないが、80分我慢すれば終わるのは美点ではござりませんかな。



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