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『オーガストウォーズ』 子供心に戻って楽しめ、の適用範囲 - 1953ColdSummer

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『オーガストウォーズ』 子供心に戻って楽しめ、の適用範囲

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ーガストウォーズ 
AVGUST. VOSMOGO/AUGUST. EIGHTH
2012/ロシア/G 監督/ジャニック・ファイジエフ 出演/スヴェトラーナ・イワノーワ/アルチョム・ファディエフ/エゴール・ベロエフ/マクシム・マトベーエフ/他
その日世界は、二つに分かれた。


「子供に戻って楽しめ」てな事を口を窄めて言う人があるが、私は、その口の窄め方に甚だ懐疑的であるという事を口を窄め、両手を腰の辺りでひらひらさせながら言上したい。
 そも、子供に戻れ、つう言い種には、無邪気に、無垢に、無為に、時には錐揉み回転をするなどして過ごしておった小児のみぎりにこころ、たましいを退化せしめ、早い話頭脳をグーとチョキ以外にして、あまたの情報を感受々々、過敏にして繊細、尾崎豊のようになりながらおかまをガン見して「あのう、おかまですか」と訪ねるがごとき磊落的とも取れる状態に在れ、というのが大前提とされていると思うのだけれども、僕はね、その言い種は否定しないんだ。然しくして、頭脳を小児的に戻したとして、餓鬼の時分を思い出したとして、その時分、アパパであった時代と、当時の感受されるべき情報の質が乖離していた事こそに問題があったと、僕は本作『オーガストウォーズ』を観て、その疑問がぐつぐつ煮えたぎってくるのを感じたんだ。

 卑近な例を挙げてみると、ガンダムで哲学への門を叩き、銀河英雄伝説で政治への関心を持ち、ジョジョを読んで洋画洋楽、服飾への道を歩もうと進学を蹴り、今日も賄い飯で胃腸をぐうぐう鳴らす向き、というのは存外に多く、子供時代に戻って楽しむ姿勢になったは良いが、当時、そうして享受するコンテンツが、果たして一般に、子供、つてイメージされるような、アパパが楽しめるようなアパパなコンテンツばかりであったのか、ここに私は思いを致したい。ガンダムで哲学への門を叩き、銀河英雄伝説で政治への関心を持ち、ジョジョを読んで洋画洋楽、服飾への道を歩もうと進学を蹴り、今日も賄い飯で胃腸をぐうぐう鳴らしている方面が、頭脳を子供時代にBluetooth接続するか紐で繋ぐか何かして、「子供時代に戻った」場合、わっと思い出さるるは、思想や主張の色濃いものばかりで、あぱぱ、あぱぱぱぱ、と喜べるようなものは、創作物を創作物と理解出来ぬはいはい歩きで這っていた時にまで逆行せねば思い当たらぬのでは?
『オーガストウォーズ』は、ロシア~グルジア間の南オセチア紛争を、ロシア目線で描いたがっちがちな戦争映画でありまして、どの程度がっちがちかと言うと、ロシア軍が全面協力、どっかんどっかん爆発せさせてもよい「放棄された街」を探すにグルジアを旅し、作中、平気でプーチン大統領の名前を出し、恬然としておる程度にはがっちがちで、さんざ言い尽くされている事だとは思うのだけれども、ビジュアル・イメージやパッケージングから、『パシフィック・リム』ミーツ『パンズ・ラビリンス』だよっしゃ子供目線でこましたろかの、ほほほ、つて余裕を扱いて貯精嚢を揉みほぐしていると、そのロシアン『ブラックホーク・ダウン』テイストに、股間がきゅいんっ、となりて、別段、思想を示唆するわけでも哲学をひけらかすわけでもない、ええと監督自身は「観客に人気のあるジャンルをすべて融合させた作品なのだ」とか言っているが、兎角、その無邪気/爛漫に、本当の「子供目線」の視座を今になってから得た気がして、ワガの実存が危うくなった。

 まあ、誤りて我が子を戦場に遊びに行かせてしまった母親の右往左往、弾丸飛び交い爆炎噴き上げる死地の巡行が上映時間の凡そを占めているのだが、そこに空想好きな子供の視点と、地獄のような現実を見る母親の視点の差異に教育的ななにがしを見出す事も出来るのであろうけれども、小児は見たいものだけを見たいように見るし、親は子供に見せたらいけないものを見せないようにする、というのは普遍的に過ぎて、そこに思想哲学政治独善の押し付けがあるようには感じられない。子供は迫ってくる装甲タイルも重々しい戦車を脳内で「闇の帝王」に変換するし、真ッ正面から受け止め辛い肉親の死は、自分の味方をしてくれるロボットの散華として虹彩に映す。一方、母親は生々しい「人間の死」を掻い潜り女の武器を駆使したりしながら、最終的に、生きるために、子供の目線に理解を示す。母子の視点の映画でもあれば、紛争に関するロシア視点の映画でもあるし、また、それを示威しない観客目線での娯楽映画でもありて、こうしたバランス感覚は、凄まじいドンパチの上にても成立するのだなと子供のころに観た読んだ諸々の物語を思い出しながら変に感心した。

「子供目線で観ろ」という言説に魔法のスパイスが投入されたような心持ちになって長々書いたが、子供目線で観る、という行為には必ずしも子供目線のものが提供されているという保障は無いわけで、更にはアンパンマンを楽しむ子供も居れば、まんが春秋左氏伝に眉間をしかめておる子供というものも居て、漠然とした「子供目線」とは、はな、何を指しておるのであろうや? という自分の疑問がひとつ、本作を観て氷解した気がする。子供は見たいものを見たいように見る。脳内で変換してでも見る。子供心に戻ったとして、結局は好き嫌いが激しくなるだけである。だから「子供心に戻って楽しめ」つう言い種を使う折には気をつけよう、考えようと思い至った12月、敬具。


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