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殲滅の大麻破戒録 『野蛮なやつら/SAVAGES』 - 1953ColdSummer

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殲滅の大麻破戒録 『野蛮なやつら/SAVAGES』


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野蛮なやつら/SAVAGES 
SAVAGES
2013/アメリカ/R15+ 監督/オリヴァー・ストーン 出演/テイラー・キッチュ/アーロン・ジョンソン/ブレイク・ライヴリー/ジョン・トラヴォルタ/ベニチオ・デル・トロ/他 原作/ドン・ウィンズロウ:『野蛮なやつら』
野蛮の限りを尽くしても、最愛の女は取り戻す。


 以前、知人が唐突にガンギマった顔をして、「余は饂飩粉を捏ねて天下を盗る」と言い始めた事があった。
 私が困惑した視線の一閃を投げかけると、「製粉業を起業して饂飩を食わせる店舗を展開し、ゆくゆくは世界をも視野に入れている、饂飩はにんげんを救済する」という○ャブ中のキ○ガ○のような事を、ちょっと斜め上を見ながら、腕をわきわきさせ、時には微笑を交えるなどして説明をしてくれたので、「左様な負け戦に挑まずとも一姫二太郎を拵えて平々凡々たる人生を送れば良いのではないか」と応じたところ、知人は阿呆を見る目をしてにやにや笑い、手をひらひらと振ったのである。
 その後の知人の行方は定かではないが、饂飩の白い粉に狂わされて、自裁などに走っていない事を願っていた事もあったっけなぁ、つて、そんな事を(釜揚げ饂飩をちゅらちゅら啜りながら)、本作『野蛮なやつら/SAVAGES』を観ていて思い出したのン。

 斯くして、白い粉に人生を狂わされた一例に行数を費やしてしまったが、これは統計を取った事が無いので知らんのだけれども、葉っぱ、の方に人生を狂わされたり、葉っぱ、で宇宙の涯(はて)に連れて行かれるがごときに楽しい経験をしたり、葉っぱ、も中々どうして、ひと、にんげんを面白くするらしく、これを植物学者ベンとその友人である傭兵上がりチョンがベンチャー・ビジネスに育て上げ、製麺ならぬ大麻栽培で濡れ手に粟、オフィーリアなる美女を2人でシェアしつつ、カリフォルニアでリゾートを楽しむ、なんつう言種で導入される『野蛮なやつら/SAVAGES』なのだけれども、はな、そこで万歳三唱の大団円となったらば、饂飩に狂わされ自裁をした、勝手に死んだ事にしておくけれど、饂飩に散った乃公の知人が不憫に過ぎるというもので、好事魔多し、大麻起業家のベンとチョンはメキシコの麻薬カルテルに目ェ付けられて、提携を迫られる。だが断る。そったら、オフィーリアが拉致られてしまったわけです。

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 オリヴァー・ストーンらしい反骨的な政治的揶揄を期待すると、鼻で笑われた感に捕縛さるるというか、すっかり落魄した製麺家が饂飩粉を買い出しに行ったら路地裏に連れ込まれて財布と引換に別の白い粉を渡された気持ちになるというか、ふしぎと等閑な作品に見えてきて、あー、これ2時間20分もあるのけぇ、と、とんでもない事を口走ってしまった、じゃなかった、しまいそうになるのだけれども、ジャケットにも丁寧に「『パルプ・フィクション』を期待してちょんまげ」といったような文言が書かれてあったので、これも私の普段の映画力(えいがちから:憎しみの映画力に目覚めると巨大化する)が足りぬのであろうと思いつ、ポップなコラージュないしバイオレンスとハンバーガーを期待、気付けば無謬性を正しめるような視線でガン見しておって、観ていてえらく疲れた。

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 本作はドン・ウィンズロウの原作からはかなり改変されておるらしく、リゾート地と表裏の麻薬カルテルの拷問現場などをモニターを介して、詰まる、地続きなのに別世界の事のように見せる趣向が原作ではどうなっておったのか寡聞にして存じ上げぬので想像でものを吐かすが、映像化に際して濡れ場(それは体液であったり血であったり)を視覚的に強調するよう映画のカタに嵌めたのであろう事は推察できるし、そのくらいのものを許容し得ないのであれば映画ファンのキャパシティも狭すぎようというものに御座いますが、例えば私のように狭すぎるキャパシティをもう嫌々、二宮尊徳が石の抱き枕を背負わされたような顔をして背負っているしょうむない人間というものも存在しているのであり、しょうむない人間はしょうむないなりに映画を観るのだけれども、セックスシーンや拷問・殺害シーンにきゅぽきゅぽ息巻く事はできても、間延びした展開に、ぱぽ? と、なり、洒脱と緊張感の間の子みたいなどっち付かずのコミットに、ぴぽ? と、なり、最後の方で、麻薬カルテルの女王が鬼子母神の逸話を片言で拝借してきたがごときになってしまうのを観て、とても書くのを憚られるような言辞を吐き出しながらこの中途半端な、中途半端な映画にも志は多少なりともありけるものだが、本作の志がどこにあるのかよう分からん中途半端な掛け違い……ばらばらに散らばっている方向を眺みて、すごく収まりの悪さを感じ、本作最凶の悪漢であるベニチオ・デル・トロだけ引っ攫ってきてスピンオフでも作ってくれぬかのう、と月に願ってしまった。

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 ただ、最後の最後、ラスト20分ほどの展開にはアッこういう手法でやんしたか、と素直に頭が下がり、ここにポップとバイオレンスとサプライズの美しい三位一体を拝観した事は申し添えておかねばならず、このクライマックスにまで唾棄してしまうとそれは外道との謗りを免れず、未来永劫、賊にも劣る鬼畜の烙印を捺されてしまうかというと別段そんな事もなく、ちょっと穿ってしまえばポップさを強調するためにそうしたんやろ、おいちゃんには分かっとんのやで、といった向きもある事であろうし、ここでもまた本作の散らかり方が見える気がして、兎角、評点というものを決定し難い作品である。
 本作を観了後、無性に腹が減って饂飩を食いに行ったのだけれども、それでもこの空虚は満たされる事はなく、どうしようもなく自分の手で饂飩を拵えたくなり、この映画のように乃公はとっ散らからない、腰の入った饂飩を拵えてみせると決意し、饂飩粉を捏ねて天下を盗ろうと誓いを立てたのであった。


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